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≫天国に一番近い男(MONOカンパニー編)
■放送局 TBS系列(毎日放送、TBSテレビ)
■放送時期 1999年1月8日〜1999年3月19日(※全11話+特番2話)
■脚本 越智真人
■演出 片山修、戸高正啓、生野慈朗、石井康晴
■プロデューサー 磯山晶、鈴木早苗
■出演 松岡昌宏(TOKIO)、陣内孝則、奥菜恵、池内博之、窪塚洋介、袴田吉彦、山本密、松本孝美、新穂えりか、渡辺いっけい、北村総一朗…(ほか)
■販売元 TCエンタテインメント
■定価 22800円(DVD-BOX:税別)≪全6巻≫
▼登場ゲーム及びゲーム効果音出展先一覧 ≪Last Up Date : 9/10/2017≫
◆NINTENDO64本体
◆ストーリー概略
東京へ上京するも、大学受験を失敗した事から勉強を諦め、定職にも就かず、投げやりな日々を送っていた甘粕四郎(あまかす しろう)。何もかも諦め、福岡の実家に帰ろうとした四郎のもとに突如、自らを天使と名乗る謎の男が現れる。彼は四郎に対し、神様から課せられた「命題」をクリアできなければ数日後、即刻死ぬと宣告。あまりにも非現実的な話に最初は聞く耳を持たず、男を変質者扱いする四郎だったが、しつこく自宅のアパートにまで後を付けてきた男がさりげなく予告した重大事故がその夜、現実のものとなり、命題の信ぴょう性が高まる。
死ぬ訳にはいかないと奮起した四郎は、天使を名乗る男こと天童世死見(てんどう よしみ)の助言を受けながら、宣告を覆すべく命題に挑む。果たして四郎は命題を成し遂げ、死の宣告を覆せるのか。これは人生を諦めていた男が不思議な出来事と共に一生懸命生きることの意味を知っていく物語である。
◆作品解説
大きな失敗によって生きる意味を失っていた青年が、黒づくめのスーツを着た「天使」を名乗る変な男と共に神様から課せられる「命題」の達成に尽力していく姿をコメディタッチで描いたドラマ作品。1999年1月8日から同年3月19日まで、TBS系列毎週金曜日午後9時から午後10時の枠にて放送された。全11話。
脚本は『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー』、『学校へ行こう!』と言ったバラエティ番組の構成、企画で知られる放送作家・越智真人(現:おちまさと)。氏にとっては本作がテレビドラマデビュー作となった。プロデューサーは『不機嫌な果実』、『ラブとエロス』などに携わり、”小泉すみれ”のペンネームで当時、漫画家としても活動していた磯山晶と『3年B組 金八先生』の第四シリーズ(1995年〜1996年放送)に携わった鈴木早苗。演出は『不機嫌な果実』、『ラブとエロス』で磯山氏とタッグを組んだ実績のある片山修のほか、戸高正啓、生野慈朗、石井康晴が参加した。
主人公の甘粕四郎役はアイドルグループ「TOKIO」のドラマーで、俳優としても活躍している松岡昌宏。本作は『サイコメトラーEIJI』、『LOVE&PEACE』に次ぐ主演三作目に当たる。そんな四郎に命題を突き付ける天使こと、天童世死見役は俳優で、かつては歌手としても活動していた経歴もある陣内孝則が演じた。また、四郎の親友・中津川麻人役にドラマ版『GTO』の村井国雄役で当時知られていた池内博之、ヒロインの露崎小春役を女優で歌手の奥菜恵、小春に気を寄せる四郎に嫌がらせを仕掛けるライバル・結城サトル役をドラマ版『GTO』の菊池善人役で当時知られた俳優(2017年現在は元俳優)の窪塚洋介がそれぞれを演じた。その他、後に四郎が就職することになる通販会社「MONOカンパニー」の課長・大和田政雄役に『連続テレビ小説 ひらり』の安藤竜太役などで知られる俳優の渡辺いっけい、主任・鮫島春樹役に『ストーカー・誘う女』の北川敦役で知られる俳優で声優の袴田吉彦、社長兼サトルの父親役に『踊る大捜査線』の神田総一朗署長役で知られる俳優の北村総一朗と言ったベテラン、実力派が名を連ねている。

天使を自称する謎の男、本当に死の運命に晒される信ぴょう性を持った「命題」など、非現実的な設定を軸にしたストーリーが繰り広げられる内容で、良くも悪くも漫画っぽい作風を特色とする。登場人物達もその設定を反映してか、それっぽい個性付けが成されていて、特に四郎をそそのかす天使こと天童世死見は博多弁で騒いだり、四郎の前で躊躇なく下ネタを言い放ったリ、女性陣にアタックを仕掛けたりなど、見る者に強烈な印象を残す。他の人物にしても、親友の中津川麻人は四郎に対して親友以上の感情(Bから始まるアレ的なもの)を持っていたり、主任の鮫島春樹はジャイアン(By:ドラえもん)と呼ばれてたり(おまけに音痴という設定まで持つ)、課長の大和田政雄はコテコテのゴマすり男でケチ、挙句に「ちょび髭(だが髭は生えてない)」だったりなど、思わずクスリとしてしまうこと確実な存在感を醸し出している。更に二話のカーチェイスシーンでは映画『スピード』のテーマ曲が流れたり、七話の合宿所において天童がドラマ『眠れる森 A Sleeping Forest』の国府吉春の物真似をしたり(※ちなみに同作で彼を演じたのは陣内氏本人である)、八話では映画『踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ』の「事件は会議室で〜」の台詞がそのまんま使われたり(しかもバックで同作のテーマ曲まで流れる)、四郎達が『ルパン三世』のキャラクター達にコスプレしたりと言ったギリギリ(むしろアウト?)なパロディも満載。まさにコメディタッチならではのやりたい放題、楽し気な雰囲気漂うものになっている。
しかしながら、ストーリーの根っ子は真面目で、シリアスな場面も豊富。特に四郎が命題が達成できそうになくなって追い詰められた際、天童が言い放つ台詞は真理を突いたものばかりで、見る者に必死に生きることの難しさとそれを成し遂げることの価値というものを考えさせられる。四郎自身もストーリーが進む度に成長を遂げていき、理不尽な事を押し付ける者達を叱責したり、身体を張って危機に立ち向かったりなど、思わず応援したくなる魅力に富んだキャラクターになっている。各エピソードで提示される「命題」も妙な内容のものばかりではあるが、その裏に人生というものに対する問いかけや意味が込められてたりと、意外に深いものがあるのも侮れない。更に命題のタイムリミットが現実の放送日(例えば、第二話なら1999年1月15日がリミットなど)とリンクしているのも面白い。そして毎回、命題を達成する過程で衝突を繰り返す四郎と天童のコンビも微笑ましく、その絆が深まった末に訪れる最終話は作中屈指の見所だ。漫画っぽさと笑いに走った設定と描写から、軽い作品と受け取られかねない所もあるが、それだけでは留まらない奥深いテーマ性を秘めた作品。1999年にTBSで放送されたドラマの中では、指折りとも言える傑作である。
その優れた脚本と内容の面白さから人気を博し、放送終了から半年後には後日談を描いた二時間特番『炎の命がけスペシャル』が放送。更にその1年後の年末にも二時間特番『さらば天国に一番近い男』が組まれ、甘粕四郎の物語に完全な決着が付けられた。そして、2001年4月からは新たな主人公の物語を描いた続編『教師編』が放送された。こちらの続編でも本作同様、ゲームが登場するシーンがあったので、個別記事にて紹介する。(※後日掲載予定)

ちなみに本作、エピソードごとに命題に絡んだキャラクターがゲストとして登場するのだが、その面々がやたらと豪華。一話で飛び降り自殺を図ろうとする中年男性役には落語家でタレント、俳優としても知られる笑福亭鶴瓶、三話で(何故か)留置場に居た帝国音大教授役におヒョイさんこと藤村俊二、小春の父親役に『渡る世間は鬼ばかり』で知られる俳優の岡本信人、ライバル会社の社長役に峰岸徹、十話の刑事役に不破万作と、そうそうたる面々が名を連ねている。なお、天童の元ネタである歌手・天童よしみも御本人役として五話に登場(一応、一話でもテレビに御本人が映し出されるシーンがある)。彼女のサインに関連したユニークなエピソードが描かれたりする。
また、2017年現在で見ると驚きの人物が端役、キーパーソンとしてゲスト出演していたりもする。代表的な所では、八話に登場する四郎の兄・甘粕一郎。彼を演じるのは本作がテレビドラマデビュー作となった俳優の佐々木蔵ノ介である。更に三話でサトルが四郎にけしかけた暴漢役に玉木宏、七話に登場するライバル会社社長の息子役には忍成修吾。また、当時も既にバイプレイヤーとして顔が知られており、後に『相棒』の角田六郎で名を馳せた俳優・山西惇も十話のキーパーソンでゲスト出演している。そんな著名な俳優の過去が見れる点でも稀少な作品と言える。2010年にDVD化が行われ、2017年現在でもレンタルなどで見れるので、気になる方は是非ともチェックしてみて欲しい。
◆ゲーム登場&効果音使用場面
三話の終盤、MONOカンパニー創設30周年記念パーティでの大和田課長と結城社長のやり取りのシーンでNINTENDO64本体の箱が登場。くじ引きの景品として、テーブルの上に設置されていた。
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