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≫スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団
■公開年月 2011年4月29日(※日本)
■監督 エドガー・ライト
■出演 マイケル・セラ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、キーラン・カルキン、クリス・エヴァンス、アナ・ケンドリック、アリソン・ピル、ブランドン・ラウス、ジェイソン・シュワルツマン…(ほか)
■販売元 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテインメント
■定価 1419円(DVD:税別)、1980円(Blue-Ray:税別)
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 10/25/2015≫
◆ニンテンドーDS Lite(クロスシルバー)
◆ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣
◆Nintendo Entertainment System(NES)※海外版ファミリーコンピュータ
◆Super Nintendo Entertainment System(SNES)※海外版スーパーファミコン
≪使用ゲーム音楽、効果音一覧≫
◆『ゼルダの伝説 神々のトライフォース(&4つの剣)』:オープニングジングル
◆『ゼルダの伝説』シリーズ:妖精の泉
◆『ファイナルファンタジーII』:戦闘シーン1(前奏部分)
◆『ストリートファイターZERO3』:K.O(ボイス)
◆ストーリー概略
カナダのトロントに住む22歳無職の青年スコット・ピルグリムは、三人編成のアマチュアロックバンド『セックス・ボブオム』のベーシスト。17歳の中国人高校生ナイブスと付き合っていたスコットであったが、ある日、夢にまで見た女性ラモーナと街中で出会い、恋に落ちてしまう。バンドは『クラッシュ&ボーイズ』とのバンドバトルに向け、練習に励んでいたが、スコットは上の空。ナイブスとのデートの最中も頭の中にあるのはラモーナの事ばかりであった。そして後日、スコットはラモーナとの初デートを実現させ、その関係を更に深いものにするのだった。

そんなデート後のバンドバトル当日、会場にはルームメートのウォレス、しっかり者の妹ステイシー、ナイブス、そしてラモーナらが応援に駆けつける。だがスコット達が演奏している最中にラモーナの最初の邪悪な元カレ、マシュー・パテルが突如、乱入して来た。彼の襲撃を受けたスコットは、驚きながらもとっさに反撃。そして激しい格闘戦の末、マシューを倒し、バンドバトルにも勝利する。だが、これはほんの始まりに過ぎなかった。ラモーナと結ばれるためには、7人の邪悪な元カレ全員を倒さなくてはならなかったのだ。2番目、3番目と次々に現れる邪悪な元カレ軍団。いずれも個性的な技を用いて戦いを挑んでくるが、ラモーナの協力もあり、苦戦しながらも勝利を重ねるスコット。やがて6人の元カレを倒したスコットの前に現れたのは、有名音楽プロデューサーのGマンことギデオン・グレイヴズ。ここでラモーナは心変わりを見せて、ギデオンの元へ。実は彼こそが最後の邪悪な元カレであり、軍団を組織した黒幕だったのだ。果たしてスコットは、最強の敵ギデオンを倒し、ラモーナとの恋を成就できるのか?!
◆作品解説


カナダの漫画家ブライアン・リー・オマリー原作の漫画『Scott Pilgrim(スコット・ピルグリム)』を原作とした、ラブバトルアクション映画。2010年7月に原作誕生の地であるカナダの『ファンタジア映画祭』で公開。同年8月に北米で公開された。日本でも同じ時期に公開が決定したと告げられたが、先行公開された北米での興行が失敗してしまい、公開が危ぶまれる事態になってしまった。しかし、映画ライターのわたなべりんたろう氏による署名活動が功を奏し、2011年2月24日に『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』で上映された後、同年4月29日に一般公開されるに至った。それらの経緯の通り、波乱の道筋を辿ってきた作品でもある。
ちなみに日本での公開が告げられた2010年の10月20日には、プレイステーション3及びXbox 360向けのダウンロード配信専用タイトルとして、今作を原作としたベルトスクロール型アクションゲーム『SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD: THE GAME(スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド: ザ・ゲーム)』がUBIソフトより発売された(※2015年10月現在販売終了)。ゲーム版の詳細に関しては、こちらのレビュー参照の程を。

監督・脚本・製作は『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』等、個性の強い傑作を手掛けてきたイギリス出身の鬼才、エドガー・ライト。主人公のスコット・ピルグリム役は『JUNO / ジュノ』でエレン・ペイジ演じるジュノを妊娠させてしまった張本人、ポーリーを演じたマイケル・セラ。主人公スコットを元カレ達との戦いへと引き込んだ張本人にして、ガールフレンドのラモーナ・フラワーズは『ダイ・ハード4.0』の主人公マクレーンの娘・ルーシー役などで知られるメアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じた。その他のキャストにキーラン・カルキン、クリス・エヴァンス、アナ・ケンドリック、アリソン・ピル、ブランドン・ラウスほか。また、元カレ軍団の一人で日系人の双子、カイル・カタヤナギとケン・カタヤナギは、ドラマ『キッズ・ウォー』シリーズの紺野翼役と新田一也役、実写映画版『タッチ』の上杉和也&達也役で知られる双子兄弟の俳優、斉藤慶太と斉藤祥太の二人が演じている。

全体的に『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』と言ったエドガー・ライト監督独特の作風が光る仕上がり。原作の持ち味でもある音楽、マンガ、ゲームネタを最大限に映えさせる作り込みとド派手なアクション、スピーディでテンポの良いストーリー展開と俳優陣の演技が光る内容になっている。特にストーリー序盤の終わりから始まる元カレ軍団との戦闘シーンは今作最大の見所で、ワイヤーを使ったダイナミックなアクションと凝りに凝ったカメラワークで大いに魅せまくる。また、原作がゲームを題材にした作品という事で、それらしさを際立たせるエフェクト演出が随所において凝らされているのも大きな特色。スコットがトイレで用を足した際に謎のゲージが表示されたり、元カレを倒した際に『K.O』というナレーションが入り、更にその後に得点表示と大量のお金(コイン?)がばら撒かれるなど、ゲームの世界が現実であるかのように描かれた描写の数々には観る者誰もが圧倒されてしまうこと請け合いだ。
登場人物達もハチャメチャな面子が多く、主人公スコットの頼りなさそうで、やる時はカッコよく決める姿には思わず見惚れてしまう…かも。彼を演じるマイケル・セラもかなりのハマり役であり、元の設定(22歳無職と他ナンチャラ)との良い意味での相性の良さが如何なく発揮されている。脇を固めるキャストも、ミステリアスながらもビ●チな黒い一面が徐々に明らかになっていくラモーナ、序盤でスコットと付き合いながらもどんどん蚊帳の外扱いにされていく…と思ったら、終盤にて凄まじい活躍と存在感を発揮する中国人高校生ナイブス、そしてアレ過ぎる設定と性癖で笑わせるルームメイトのウォレスなど、強烈過ぎる個性を持った者ばかり。その濃過ぎるキャラクターと共に展開されるストーリーがどれほどのインパクトに満ちたものになっているのかは、ここまでの概略で大体、察する事ができるだろう。

逆に言うなら、それだけ個性が強い作風になっている故に結構、人を選ぶ内容。如何にも『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』を手掛けたエドガー・ライト監督らしい内容で、ストーリーでは過激なネタも多く登場する。とは言え、『ホット・ファズ』みたいに生首やら、脳天直撃からの出血大サービスのようなグロい演出は皆無で、その手のものが苦手な方でも見耐えられる内容。ただ、先のウォレスの設定が少々、強烈なのでそこで好みが分かれるかもしれない。また、これは映画自体の欠点でもあるのだが、ヒロインであるラモーナ、ナイブス、そしてバンド仲間のキム共に正直、美人というには程遠い外見。なので、女性キャラクターの描写を求めて観ると相当、ガッカリするかも…しれない。だが、念の為言っておくと、先の三人を演じた女優陣はメイクと髪型によって強烈な見た目になっているだけで、素は美人である。特にラモーナ役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドに関しては、『ダイ・ハード4.0』を見れば、その元がよく分かるだろう。一応、そこだけは強調しておきたい。…強調しておきたい。
そうも好みの分かれる要素も多々含むが、個性的過ぎる演出とキャラクター、細かすぎるネタの数々、そして突っ込み所満載のアクションでたっぷりと楽しませてくれる作り。ゲーム版のネタもあり、ドット絵で描かれたスコットもチラリと登場するなど、そちらしか知らない方も楽しめる内容になっている。人を選ぶが、傑作というには相応しい出来。特にゲームが好きな方やゲーム版スコット・ピルグリムを遊んだ事のあるユーザーなら、何が何でも見て頂きたい一本だ。
◆ゲーム登場場面
先の通り、今作はゲームを題材に扱っているというだけあって、もの凄い量のゲームネタが仕込まれている。ゲーム機関連ではニンテンドーDS Lite(クロスシルバー)と『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』、海外版ファミリーコンピュータこと『Nintendo Entertainment System(NES)』と海外版スーパーファミコンこと『Super Nintendo Entertainment System(SNES)』が登場。前者のDSとゼルダは、スコットの友人であるニールがプレイしており、彼のシーン全般で決まって登場する。後者二つはスコットの部屋の本棚に配置されている。双方共に真横から映る故に確認し難いが、よく見るとNESとSNESである事が分かる。なお、配置されているだけなので、プレイシーン自体は本編に出てこない。

また、今作はゲーム機だけでなく、ゲーム音楽と効果音も流れる。まずオープニング曲で『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のオープニングジングル。あのトライフォースが集まるシーンに流れる音楽が、原曲そのままで使われている。あろう事か、カットシーンまでそれっぽく作られているので、ゼルダを知る人なら大爆笑間違いなしだ。更にゼルダからはもう一曲、『妖精の泉』も流れる。こちらは中盤、トイレで用を足したスコットがラモーナの幻覚のようなものを見るシーンで流れる。曲自体はアレンジされており、女性のコーラスっぽいものも入れて非常に摩訶不思議な雰囲気漂うものになっている。こちらもシチュエーション的にゼルダの妖精の泉っぽいものになっているので、ファンなら必見だ。
そしてもう一曲、『ファイナルファンタジーII』の通常戦闘曲『戦闘シーン1』も流れる。こちらはマシュー・パテル戦後にあるスコット達のバンドの練習シーンで登場し、スコットがギターで演奏する。但し、前奏部分のみ。フルで流れるゼルダと比べると、少々地味な扱いになっている。
効果音絡みでは元カレ軍団との戦いで勝利した際の『K.O』。こちらは『ストリートファイターZERO3』のものが使われている。しかも、エフェクトの『K.O』まで『ストリートファイターZERO3』そのまんまというこだわり振りだ。原作を知る方ならば、思わずニヤリとしてしまうだろう。

そして、これ以外にも今作にはゲームにちなんだネタが大量に仕込まれている。
どんなゲームのネタが登場するのかは、以下の通り。

◆The Simpsons: Bart vs. the World
今作の原題『SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD』の元ネタ。
ちなみに国内未発売の『ザ・シンプソンズ』を原作としたアクションゲーム。

◆スーパーマリオブラザーズシリーズ
バンド名『セックス・ボブオム』のボブとは、ボム兵の海外名。
それを示すが如く、キムのドラムにボム兵のようなエンブレムが描かれている。

◆わんぱくダック夢冒険、ダック・テイルズ2
序盤のバンドシーンでのスコットの台詞に同作を元ネタとするものがある。
また、最後の元カレ・ギデオンが杖でジャンプする一幕がある。

◆ダンスダンスレボリューション
実物では無く、『ニンジャニンジャレボリューション』なるものが登場。アイエエエエ!

◆パックマン
ナイブスとのデートシーンで台詞として登場。
タイトルの由来に関する、怪し過ぎるネタが紹介される。
(※詳細は放送コード上の都合により伏せる…)

◆ファイナルファンタジーVIII
スコットが広大な砂漠に放置される、同作にあるムービーのパロディシーンがある。

◆ゼルダの伝説シリーズ
序盤終わりの方にラモーナが『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の知恵、勇気、力のトライフォースの三人っぽくなるシーンがある。(ご丁寧に髪の色までそれに準じて染めている)
また最後の元カレ、ギデオン・グレイヴズが初登場した際に着ている服にトライフォースが描かれている。但し、悪役という設定故にか、ロゴは逆さま。

◆NINTENDO64
ニールが着ているTシャツにロゴが記載されている。(ゲーム機は登場せず)

◆ゼノギアス
雪道の十字が完全に同作の『X(ゼノ)』のロゴ。

◆びっくり熱血新記録
スコット達がバンドバトルで戦う相手『クラッシュ&ボーイズ』とは、今作の海外版の名前。
(正確には『Crash 'n' the Boys: Street Challenge』。)

◆ストリートファイターシリーズ
最初の元カレ、マシュー・パテルとの戦いでスコットが昇竜拳を決める。
だが、「ショーリューケン!」とは叫ばない。惜しい。

◆ダウンタウン熱血物語
元カレが大量のお金(コイン?)と化す演出がそのまんま。
ちなみに、ゲーム版は今作のゲームシステムまで再現していたりする。

◆PLOK!(プロック!)
中盤以降のスコットがアップになるシーンで『PLOK』という擬音が表示される。

◆ソウルキャリバーシリーズ
元カレ(元カノ)の一人、ロキシー・リヒターの武器が同作に登場するアイヴィー(イザベラ・バレンタイン)の武器である、『蛇腹剣』そのもの。武器の仕組みまで似ている。

◆悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲)
ロキシー・リヒターの名前自体が、同作の主人公リヒター・ベルモンドからの拝借。
おまけに先の武器の使い方も同作の鞭と被る。

◆星のカービィシリーズ
ロキシー・リヒターとの戦いでラモーナが扱うハンマーが、同作のデデデ大王が使用するハンマーそのもの。ご丁寧にヘッド部分に☆マークが刻み込まれている。

◆ダブルドラゴンシリーズ
元カレの一人(二人?)、カイル・カタヤナギとケン・カタヤナギが双子の龍を召喚する。
ちなみにゲーム版では、彼らはマジンガーZ的なロボットに搭乗して戦うほか、そちらでもダブルドラゴンにちなんだネタ(名前の誤表記ネタ)が仕込まれている。

◆テトリス
カイル・カタヤナギとケン・カタヤナギとの戦いの後、一瞬だけTブロックが登場する。
アンプが崩れるシーンをよく見ると…?

◆忍者龍剣伝
ギデオンとの戦いで、同作のオープニングシーンを実写再現したカットシーンがある。

◆SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD: THE GAME(スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド: ザ・ゲーム)
随所に同作のドット絵が登場。

一部はこじ付けかもしれないが、ご容赦のほどを。
これ以外にも筆者が気付いていないネタがあるかもしれない。
気になる方は映画本編を観てみよう!
今ならお値段税別、1980円だ!(※ブルーレイ版)
また、上記の情報には載せていませんが、PlayStation Store配信版もあります。
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