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≫スーパーマリオブラザーズ2


■発売元:任天堂 / ■ジャンル:アクション / ■CERO:A(全年齢対象) /
■定価:2500円(税別:ディスクシステム版)、514円(税込:バーチャルコンソール版)

◆公式サイト / ストアページリンク(ダウンロード版)
≫スーパーマリオブラザーズ2 | ニンテンドー3DS
≫スーパーマリオブラザーズ2 | Wii U

©1986 Nintendo
▼Information
■プレイ人数:1人 / ■セーブデータ数:1つ(※進行状況を記録する仕様、途中セーブ不可) /
■推定クリア時間:2~4時間(エンディング目的)、10~15時間(完全攻略目的)
キノコ達の住む平和な国『キノコ王国』にある日、強力な魔法を操る大魔王クッパの一族が侵略してきた。おとなしいキノコ一族は皆、その魔力によって岩やレンガ、ツクシ等に姿を変えられてしまい、王国は一瞬の内に滅んでしまった。
このキノコ達にかけられた魔法を解き、蘇らす事ができるのは王国の姫君、ピーチ姫だけ。
しかし、彼女はクッパにさらわれてしまい、今はその手中にある。

マリオとルイージは、カメ一族を倒してピーチ姫を救出し、キノコ王国を蘇らせるべく立ち上がる。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆キャラクターを横方向に動かしてゴールを目指す、前作準拠の取っ付き易さに秀でたゲームデザイン
◆前作をクリアしたプレイヤーを対象としただけにある、歯応え抜群の辛口なゲームバランス
◆制御が効き易い、ジャンプ力があると言った個性付けが施され、異なる本編攻略が楽しめるキャラクターへと刷新されたマリオとルイージ(並行して二人プレイモードを削除)
◆マリオとルイージのいずれかを選ぶキャラクターセレクトシステムの追加によって、一粒で二度美味しい構成へと刷新された全30以上ものコース(丁寧な作り込みも前作準拠)
◆画面外に吹っ飛ぶ『スーパージャンプ台』、ジャンプ時の軌道に影響を与える『追い風』など、前作に無かった展開を演出する新しいギミックの数々
◆触れるとミスにすら至る『毒キノコ』が追加され、危険な一面も不可されたパワーアップアイテム
◆メインの8ワールドのほか、上級者向けの高難易度コースを揃えた隠しワールドも用意されて、大幅なパワーアップを遂げた本編のボリューム
◆隠しワールド追加に伴って、前作以上に密度の濃いものになったやり込み要素全般
◆前作準拠の違和感なく馴染むキーアサイン、軽快な挙動が光る、良好な操作性
◆基本的に前作の使い回しだが、細かな部分が一新され、見栄えが良くなったグラフィック
◆ブレーキ時に専用の効果音が鳴るようになるなど、地味ながら強化が施された演出周り

--- Bad Point ---
◆出現条件を厳しく設定し過ぎな感が否めない隠しワールド(8周しなければならないというのは…)
◆進行状況ではなく、クリア回数を保存するという不可解な仕様のセーブシステム
◆前作からの使い回しな為、新鮮味に欠ける音楽と演出周り(演出には若干の差異があるが…)
◆二人プレイモードの削除(ただ、前回の難点を考えると、削除自体は妥当とも言える)
◆基本、前作未経験者とアクションゲームが苦手なプレイヤーはお断りのゲームバランス(冗談抜きに前作を遊んでなくても楽しめる難易度ではないので、安易に突撃すると大火傷必至)
▼Review ≪Last Update : 2/5/2015≫
もう一つの世界で険しい冒険。

この試練の数々を突破できるか…?


横スクロールアクションゲームというジャンルを世に広め、空前のブームを巻き起こし、世界中にファミコンの名を轟かせた伝説的名作『スーパーマリオブラザーズ』の続編。1986年に発売されたファミコンの周辺機器『ファミリーコンピュータ ディスクシステム』の専用ソフトとして発売された。

前作未経験者を切り捨てる苛烈な高難易度、更に遊び応えの増したやり込み要素で魅せる野心的な続編だ。

前作同様、ゲーム内容は横にスクロールする方式を取り入れた画面構成を特色とする、ステージクリア型アクションゲーム。主人公のマリオを操作し、様々な難所を乗り越え、大魔王クッパにさらわれたピーチ姫の救出を目指すというものだ。システム周りも前作を踏襲。制限時間内に『ゴールポール』を目指す基本ルール、特定のアイテムを取得する事でマリオが強化されるパワーアップシステム、ジャンプや踏み付けと言ったアクションなどは今作でも健在。地上、地下、水中と言った多彩なロケーション、ワープゾーンを始めとする攻略の幅広さを演出する要素もまた然りで、今作でも山あり谷ありの冒険活劇が画面いっぱいに繰り広げられる。
基本的にゲームとしての骨組みは前作と一緒で、グラフィックから音楽と言った箇所も前作のものを流用した作りになっている。しかし、続編という事で一部システムの変更や新要素の追加が行われている。
前者に関して目立つものでは、二人プレイモードの廃止。前作では交代制による二人プレイモードが実装されており、一人のみならず二人までゲームを遊ぶ事ができたが、今作ではそれが撤廃。一人プレイ特化型の作りに刷新された。併せて、新システムとしてキャラクターセレクトシステムを実装。ゲーム開始時、タイトル画面にて『マリオゲーム』、『ルイージゲーム』という形でプレイヤーキャラクターを選べるようになり、そこで決めたキャラクターで本編を攻略していけるようになった。このシステム実装によって、前作では二人プレイモードでしか操作できなかったマリオの弟・ルイージが動かせるように。更にこのような仕組みに改めたのを活かし、それぞれの性能の差別化を実施。マリオは滑り難いがジャンプ力が低い、ルイージは滑り易くジャンプ力が高いと言った異なる長所と短所を持つキャラクター付けが行われ、コース攻略時に求められるテクニックがそれぞれで変化する仕掛けが凝らされた。これによって、コース攻略の奥深さが大幅にパワーアップ。同時にマリオとルイージ、それぞれで違う展開が楽しめるようになって、二周目以降も新鮮な気持ちで本編の攻略に臨んでいけるようにもなっている。まさに「一粒で二度美味しい」の体現で、前作以上の遊び応え、やり込み甲斐を演出する新システムに仕上げられている。二人プレイ時でしか拝めないその仕様上、影の薄い存在だったルイージにスポットライトを当てるという点でも魅力的なシステムであり、性能の差別化も併せて、マリオとは異なる彼独自のアクションを堪能できるのも大きな見所だ。別の視点で見ると、前作のように二人で遊べなくなってしまったので、このような作りにしたのは劣化と言えなくもないが、一人目のプレイヤーがミスしない限り、番が回ってこない難点があったのを考えれば、ある意味、妥当な形に治めたとも言える。やり方として荒っぽくもあるが、そんな前作の欠点を解消させているのも面白いところ。まさに今作における、象徴的な新システムと言わんばかりの存在感を放っている。
後者に関して目立つものとしては、新アイテム。それも『スーパーキノコ』とは真逆の存在、「キノコと言ったらこれでしょ」の代名詞、『毒キノコ』なるものが追加された。当然ながら、その効果は読んで字の如く。小さいマリオの状態で取ればミス扱いになり、スーパーマリオ、或いはファイヤーマリオ時に取得するとパワーダウンしてしまう。しかも、キノコ自体のデザインはスーパーキノコとほぼ一緒。毒物という事で、色こそスーパーキノコとは違って黒い茶色ではあるのだが、よく観察して見分けないと取ってしまいかねない危険性を秘めたものになっている。こんなアイテムが追加されたので、今回は行く手を阻む敵以外にも神経を配る事が求められるように。前作ではブロックなどから出てくるアイテムは基本、プレイヤーを助けるものという絶対的な約束が成されていたが、今作では「たまにプレイヤーをハメるもの」と役割が多少変化しているので、前作の知識を前提にした対処を取ると強烈なしっぺ返しを喰らう。まさにアイテムだからと言って油断するな。そんな格言を体現するかのような、スリリングな新要素となっている。
更にアイテムのみならず、コース上の仕掛けにも新種が登場。土管の新種『逆さ土管』、画面外にマリオを吹き飛ばしてしまう『スーパージャンプ台』、そして『追い風』なるものが追加されている。この中で『追い風』は今作初登場且つ、完全新規の仕掛け。特定のコースにおいて風が吹き荒れるエリアが新たに設けられ、その流れに沿ったジャンプを決めていくテクニックが要されるようになった。基本的に流れに沿ってジャンプできれば、その勢いを付けた長距離ジャンプを決める事ができる。しかし、流れに逆らったジャンプをしてしまうと押し返されてしまう。更に例え長距離ジャンプが上手くいっても、加減を誤ればオーバーランし、奈落の底に真っ逆さまという事故に至る。そうならぬよう、十字キーで微調整して着地を確実なものにしなければならないと言った、独特のテクニックも要される。まさに環境の変化を読み取るという、プレイヤーの判断力が試される仕掛けで、前作には無いスリルと新しい手応えを演出する仕掛けになっている。また、このエリアに来ると木の葉が飛び交うなど、ビジュアル的にも前作に無かった表現を導入。そんな見た目の面でもスリルを演出しており、前作とは異なるマリオの世界を実感させられる新要素になっている。
この他にも前作で本編攻略の救済要素として用意されていたワープゾーンに『逆ワープゾーン』なるものを追加。その名の通りに入ってしまうと、攻略したワールドに戻されるという凶悪なトラップで、前作経験者に強烈な不意打ちを喰らわせるものになっている。また、用意されているコースは全てが新作。そこに先の新要素をふんだんと盛り込み、前作とは異なる楽しさと難しさを突き詰めた仕上がりになっている。
全体的にビジュアル的な変化に欠けはするが、肝心の中身は新システムと新要素が豊富に盛り込まれた、もう一つのスーパーマリオブラザーズとも言うべき内容。極端に言えば、『スーパーマリオブラザーズ』のマイナーチェンジ版で、コースを一新したスーパーマリオブラザーズを遊びたいというプレイヤーの欲求に応え、新しさも適度にプラスした続編になっている。作中のストーリーが前作のパラレルワールドである事を体現する続編、とも言えなくもない作りだ。

そんな今作の魅力は、前作とは180度路線の異なる高い難易度。先程は主に前作からの変更点、追加要素に特化して今作の特徴を語ってきたが、実はもう一つ、最大の特色がある。それが難易度。これが前作とは比べ物にならないほど高く、アクションゲーム初心者から前作未経験者を問答無用で蹴落とす、苛烈なバランスになっているのだ。
その為、今回は最初の1-1からプレイヤーを殺しにかかってくる。何もスタート直後に大量の敵が現れ、瞬殺される…みたいな鬼畜な始まり方はしないが、前作ではワールド3以降に登場した緑のパタパタ(羽の生えた亀)が初っ端から出て来たり、マリオとルイージをパワーアップさせる『スーパーキノコ』が一見では分からないところに隠されていたり、逆に一見で分かる所には新アイテムの『毒キノコ』を仕込むなど、前作経験者を試すかのようなレベルデザインが徹底されている。別の言い方なら、前作未経験者と初心者を門前払いするレベルデザイン。「前作を遊んだ事の無いプレイヤーは引っ込んでろ!」と訴えるかのような構成になっているのだ。だから、最初のコースは誰でもがクリアできるようにしているみたいな配慮も一切無し。前作をクリアしていて、且つこの試練に挑める覚悟のある者だけついてこい、と言わんばかりの難易度に設定されているのである。だから、本当に序盤からして容赦なく、例えスーパーキノコを無事に獲得し、毒キノコの罠を潜り抜けられたとしても厳しい展開が続く。Bダッシュでギリギリのタイミングでジャンプしないと飛び越えられない穴が行く手を阻んだり、スーパーマリオ(&スーパールイージ)だと十分にジャンプできない狭い通路に敵が正面から接近してきたりなどなど。前作の二周目をクリアしたプレイヤーですら、「こんなのどうしたらいいんだ?」と絶望してしまうようなシチュエーションがこれでもかと言わんばかりに繰り広げられるのである。
そんな難易度なので、今作は前作未経験者は絶対に手を出してはいけない。クリア経験があるプレイヤーでも、二周目はクリアしていないというのなら止めた方が良い。序盤は突破できたとしても、中盤でお手上げ状態になってしまうだろう。そんなバカなと思うかもしれないが、実際にプレイすれば、嫌と言うほどその地獄のような現実を叩きつけられるだろう。それほどまでに、今回は開発スタッフからの挑戦状とも言うべき難しさ。繰り返しになるが、冗談抜きにアクションゲーム初心者から前作未経験者を問答無用で蹴落とす難易度になっているのである。
しかし、しっかり計算した上での難しさとしているのがミソ。新たに搭載されたキャラクターセレクトシステムも活かして、前作以上に奥深いゲーム性を演出している。特にコース構成の緻密さは前作に勝るとも劣らぬ素晴らしさだ。確かに敵や仕掛けの配置が苛烈になっているが、前作同様、初見殺しなどの不意打ちを極力抑える方針でまとめられているので、理不尽さはほとんどない。ミスしてもちゃんとそれがプレイヤー自身のコントロールミスだと分からせるようにしているので、意外とゲームバランスとしては理に適ったものになっている。また一見、突破するのが絶望的な場面であっても、ダッシュジャンプと言った応用テクニックを駆使すればすんなりと行けてしまったり、敵の進撃にしても必ず隙が生まれるようになっている。当然ながら、パワーアップ状態でないと突破は不可能という制約を課した所も一切無く、大半の場面は初期状態でも突破可能。そう言った、やろうと思えばパワーアップ無しでも行ける作りにしているというだけでも、今作のバランス調整の突き詰め具合が如何に凄いかが容易に察せるだろう。
また、やり込み甲斐が増しているのも見逃せない。特に前作における裏技的なテクニック『無限1UP』が行えるポイントが拡張され、何処にあるかを調べ尽す遊びが楽しめるようになっている。更にこの無限1UPポイントの増加は高い難易度への配慮としても機能しており、残機を増やし易くするようにしてリトライ時のストレス、ゲームオーバーの恐怖を軽減させているのも理に適っていて見事。難しくするからと言って、プレイヤーに過度なストレスを与える作りにしていない辺りに、高難易度であっても遊び易さは厳守しようとした開発スタッフのこだわりと良心を感じさせられる。キャラクターセレクトシステムもそのこだわりの現れで、それぞれ異なる難易度の本編を楽しめるというのが実に面白い。特にルイージでのプレイはジャンプ力の高さと滑り易さという特色と相まって独特の難しさと爽快感が堪能できる仕上がりになっている。一人プレイ時では動かせなかったルイージで遊べるという点でも魅力があり、前作以上の存在感を放っているのも素敵。”ブラザーズ”と名乗るだけにある説得力の高い仕上がりと独特の操作感には、マリオでのプレイを躊躇ってしまうほどに魅了されてしまうかもしれない。
新たに追加された仕掛けの数々が放つインパクトも絶大。特に『追い風』を使って長距離ジャンプを決めていくスリリングな展開には、続編としての進化を実感させられること請け合いだ。また、敵キャラクターも面子こそ前作と変わらないが、水中コースでしか登場しなかったイカの敵『ゲッソー』が『空中ゲッソー』として地上面に現れるなど、前作経験者の意表を突くネタが仕込まれているのが面白い。お馴染みのワールド終盤の4コース目に登場するクッパも、動きや特徴は前作とほぼ一緒ながら、終盤のコースでは予想だにしない芸当を見せてきたりするので必見である。
繰り返しになるが、前作未経験者は間違っても遊んではいけない。遊べば、アクションゲームというものに強い嫌悪感を抱いてしまうだろう。だが、単なる高難易度版では言い包めないほど魅力的な所もあり、無茶してでも遊ぶ価値はある作りにもなっている。難しいゲームではある。しかし、前作以上の面白さがある。そんな計算された作り込みと続編としての進化も感じ取れる、何とも困りモノな作品。それが今作『スーパーマリオブラザーズ2』なのである。

操作性も前作の完成されたスタイルを踏襲。更にマリオ、ルイージごとに操作感が異なるという仕掛けも盛り込んで、より一層、動かす楽しさが増している。例によって、ルイージの操作感が一番の見所。その高いジャンプ力と滑り易さが演出する独特のもどかしさには、マリオでは決して味わえない手応えが詰まっているので要チェックである。
ボリュームもエンディングを目指すだけなら前作と変わりないのだが、全てを極めるとなると別。というのも、今作にはクリア後専用の隠しワールドを収録!それに併せてコース量も前作の1.5倍に増量し、やり込み甲斐が大幅にパワーアップしている。おまけにそのクリア後の隠しワールドは出現させる条件もシビアで、攻略しようとなれば10時間以上費やす必要が生じるほど。前作経験者も思わず悲鳴を挙げるような仕掛けが凝らされているのだ。おまけに今回はキャラクターセレクトシステムを実装しているので、内容的には実質ゲーム二本分。これだけでも「ドえらい」ことになっているのかが容易に想像できるだろう。場合によっては一生モノにすらなるほど。ここまでやるか、と言わんばかりの密度になっているのだ。なので、前作以上にコンプリートが大変。正直、全てをやり尽した後には誰もが真っ白に燃え尽きてしまうだろう。
その他、グラフィックも基本的に前作の流用だが、背景が描き直されて賑やかなものになるなど、僅かながらパワーアップしている。アイテム関連のドット絵もキノコ系が一新されており、顔が付いたそのデザインは色んな意味で必見である。
一方で音楽は新曲も何も無い完全な使い回しで、特筆すべきところはない。ただ、エンディングの曲が少し長くなっていると言った強化箇所も。そのエンディングも前作よりも凝ったものへとパワーアップしているので、必見である。

演出周りも基本的に前作と変わらない。ただ、マリオとルイージがブレーキする際に音が追加されたり、『追い風』の登場によって、独自のエフェクトが描かれるなど、僅かながら強化が図られている。特に『追い風』は、風の音も鳴り響き、木の葉も飛び散るなど、こだわって作られている。本編では恐怖の象徴だが、ディスクシステムならではのハード性能を活かしたそのビジュアルは必見だ。
他に今作はディスクシステム専用タイトルという事で、セーブ機能も新規に実装されている。しかし、途中経過の記録は行えず、ゲームクリアの回数とスコアだけを記録するというガッカリ仕様となってしまっており、全く持ってその有難味を感じられない位置付けになってしまっている。本編の高難易度を考えれば、中断セーブぐらいあっても良かったように思うのだが、それすらなく、アーケードライクな作りに徹してしまっているのは正直、残念なところだ。
これ以外にも、セーブと関連した隠しワールドの出現条件があまりにも厳しくし過ぎであるなど、欠点は幾つかある。ただ、全体的には前作『スーパーマリオブラザーズ』の続編を名乗るには十分過ぎるほどの高い完成度を誇る。高難易度ではあるが、バランス調整は職人芸炸裂の仕上がりで、やり込み甲斐も相応の高さを誇る今作。いい加減しつこいが、前作未経験者は絶対に今作を遊んではいけない。間違いなくアクションゲームが嫌いになる。だが、前作を極め尽したプレイヤーなら、是非ともチャレンジしてみて欲しい傑作だ。任天堂からの挑戦状でもあり、バランス調整の巧みさが光る志向の逸品。アクションゲームが好きな方、そしてルイージの勇姿を見たい方なら要プレイだ。お薦めです。
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