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≫ロックマンX2
■発売元 カプコン
■ジャンル アクション
■CERO A(全年齢対象)
■定価 スーパーファミコン版:10290円(税込)
バーチャルコンソール版(Wii):800Wiiポイント
■公式サイト ≫VC版(Wii)
▼Information
■プレイ人数 1人
■セーブデータ数 無し(※パスワードコンテニュー形式)
■その他 C×4チップ搭載
■総説明書ページ数 40ページ
■推定クリア時間 3〜4時間(エンディング目的)、6〜8時間(完全攻略目的)
西暦21XX年…、シグマとの戦いから半年後。

シグマの破壊と共に一旦は減少したかに見えたレプリロイドのイレギュラー化が最近になり、再び増加の傾向を見せてきた。そんな中、ある捕獲されたイレギュラーを分析した結果、イレギュラー化する為の特殊なチップを、予め体内に埋め込まれた、いわゆる『作られたイレギュラー』が発見される。そして、そのレプリロイドの体内に埋め込まれたチップには、何とシグマのマークが刻まれていた。
イレギュラーハンターチームのリーダーは、このイレギュラー達の製造元を探るべく、全国のイレギュラーハンターに調査を命じる。程なくして地図に載っていない工場発見との連絡が入り、その工場の搬入搬出ルートを調査した結果、イレギュラーはそこで製造されている事が明らかとなった。この事件にシグマの残党が絡んでいると確信したイレギュラーハンター『エックス』は、工場を破壊する為に第17部隊を聞いて出動する。

これが後に始まる、新たな戦いの序章とも知らずに…。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆シンプルで分かり易い、ゲーム進行形式(前作と同じなのでややこしさは無い)
◆全てのボタンを使いながらも、すんなり覚えられる抜群の操作性
◆パーツ未装備でダッシュができるようになり、より疾走感が増したアクション
◆より得られた際の効果が派手になった、新しいパワーアップパーツ(特にギガクラッシュ、ダブルチャージショット)
◆息つく間すらも与えてくれないほど目まぐるしい、スピーディ且つ大迫力のゲーム展開
◆カプコン特製のDSPチップ『C×4』により、爆発的に進化した演出
◆前作のよさを継承しながら、よりコンパクトな作りになったオープニングステージ
◆自分だけの攻略ルートを楽しめる、戦略性に富んだステージ選択システム
◆進行中の攻略ルート等が乱される、新たな戦略性を打ち出した新要素『乱入ボス』
◆敵配置、仕掛け共により激しい構成にものになった全12ステージ
◆細かな遊びとユニークなアイディアが光るボス戦(ボス自体の動きも躍動的でグッド)
◆前作譲りの自らの上達をその手で実感できる、やり応え満点のゲームバランス
◆スピーディなゲーム展開を意識した、テンポの速い音楽(勿論、名曲揃い)
◆本家シリーズとの関連が語られるなど、見所満載のストーリー展開
◆格闘ゲームファン必見の、驚きの隠し必殺技(今回もある(笑)。)

--- Bad Point ---
◆見かけ倒しにも程がある、最終ステージの3面で戦うボス(隙だらけ)
◆同じく最終ステージ3面終盤のトゲ地帯の突破法が分かり難い(せめて、その突破に使う特殊武器の詳細な解説があれば良かったのだが…。)
◆水晶鉱脈ステージにあるライフアップアイテムが非常に取り難い
◆強過ぎにも程がある、乱入ボスの一人『バイオレン』(あの鉄球攻撃は凶悪過ぎ…)
▼Review ≪Last Update : 9/1/2007≫
隣の県まで探しに行った末、最終的に見つけたのは…

隣町のデパートでした。


爽快且つ高度なアクション性と練り込まれた攻略ルート、そしてドラマティックなストーリーで好評を博した新生ロックマンシリーズ『ロックマンX』の続編。カプコンが独自に開発したDSPチップ『C×4』を搭載した最初の作品でもある。

前作を遥かに凌ぐスピード感と爽快感満点のゲーム展開。
スーパーファミコン屈指のスピードアクションゲーム決定版だ。

ゲーム内容は、横スクロールのステージクリア型アクションゲーム。プレイヤーは主人公エックスを操作し、多種多様なボスが最後に待ち構える、自由に選択できる8つのステージを攻略し、倒したボスから得られた特殊武器を駆使しながら残りのステージに挑戦し、最終ステージ目指して突き進んでいく。
システム周りは前作と同じで、チュートリアルと世界観解説を兼ねたオープニングステージ、壁蹴りアクションとパワーアップパーツによるアクション、そしてアイテム探索と言った前作で好評を博した要素は今作にも継承されている。しかし、エックスがパーツ未装備でダッシュのアクションができるようになったり、攻略したステージによって他のステージの地形が変化する『ステージ変化システム』は撤廃されるなど、細かな面において様々な変更が加えられている。
中でも『ステージ変化システム』の撤廃は実に大胆な変更点だ。プレイする度に異なったステージ攻略が楽しめるのが好評を博したシステムだったのだが、今作ではあろう事か、このシステムそのものを丸ごとカット。代わりとして、『乱入ボス』なる新要素を導入している。これは文字通り、ステージ中に乱入してくるボスの事で、本作ではゲームをある程度進めると、8つのステージの内の3つのステージに種類の異なる3体のボスが出現する。彼らが現れるステージはステージセレクトのマップ画面上で確認する事ができ、基本的に序盤は8つの内、3つのステージが選ばれるようになっているが、ゲームが進むにつれて、徐々に出現率は低下していき、最終的に三体の内、一人も倒していない場合は三人の内の一人とまで限定されてしまうようになっている。また、3体のボスが出現するのは基本的に各ステージの正規ルートから外れた『小部屋』と決まっていて、この部屋に訪れる事で彼らと戦う事ができる。逆に言えば、この部屋に訪れたりしなければ、戦いそのものを回避する事が可能。強制的に戦う相手ではなく、プレイヤーの自信と気分次第で戦うのも戦わないのも選べる、実に自由度の高い仕組みとなっている。その為、別に彼らを無理して戦って勝利する必要というのは一切なく、別に倒さなかったからと言ってバッドエンディングになったりはしない。ただ、倒しておくと後のストーリー展開が大きく変化してくるので、例えボコボコにされようとも、チャレンジしてみる価値は大だ。
確かに遊んだステージによって、それまでとは異なるステージの攻略が楽しめなくなってしまったのは、前作を遊んだ身にとっては残念極まりない。しかし、その代わりとして導入されたこの乱入ボスは見事にその穴をカバーする事に成功しており、前作とはまるで違う、ボスキャラが乱入する事でゲーム展開がかき乱されるという、臨機応変な対応が要される、新しい戦略性を打ち出しているのは評価に値する。また、このシステムのおかげもあって、それまでのアクションゲームでは味わえなかったリアルな緊張感…自分が進めている攻略ルートと乱入ボスのステージが当たる、或いは外れると言ったスリルが滲み出ているのも見逃せない所だ。このように本作では前作で多くのユーザーを魅了した要素をあえて崩し、全く新しいアクションゲームとしての手応えと戦略性を実現しているのである。この試みとそのシステムから織り成される遊びのレベルの高さにはただ、感心せざるを得ない。

そんな『ステージ変化システム』の撤廃とは逆に、今作に引き継がれながらも、その容姿共に劇的に変化した要素もある。パワーアップパーツだ。
今作では入手できるパーツが全て新しいものになっており、更にそれらのパーツを入手した際にできるようになるアクションも新しくなっている。いずれのアクションも、前作を凌駕するド派手なものが満載で、地上だけでなく、空中でもダッシュができるようになる『エアダッシュ(フットパーツ)』、強力な衝撃波を画面上にいる敵全員に放つ『ギガクラッシュ(ボディパーツ)』、隠し通路のスキャニングが行える『アイテムトレーサー(ヘッドパーツ)』、そして二連続でフルパワーのチャージショットを放つ『ダブルチャージショット(アームパーツ)』と実に多彩。特にボディパーツを得る事で行えるようになる『ギガクラッシュ』の迫力ある演出とアームパーツで得られる『ダブルチャージショット』を放った際の爽快感は本作の全てと言っても過言ではない。後者に関しては少し操作に癖があるのがタマにキズではあるが、それがテンポ良く出せるようになった際は格別。この爽快感を味わうだけでも、本作を遊んでみる価値はある。
勿論、このパワーアップパーツを含めた、エックス自身を強化するアイテムをステージで探す、探索要素も健在。しかしながら今作では、各ステージの構成がより激しいものとなった影響もあり、難しいアクションを使いこなさねば取る事ができない位置に大半のアイテムが置かれていて、全体的な難易度が大幅に上昇している。中には特に難しいアクションをこなさなくても取れるアイテムなども用意されているが、それでも比率的には難しいアクションを要される所の方が多め。正直な所、ステージを事細かに調べ尽くす面白さについては、前作以下と言わざるを得ない。中でも水晶鉱脈ステージに配置されているライフアップアイテムの取り難さは、もはやシビアの域を通り越してる。
だがそれに反し、ステージを駆け巡る面白さはかなりのもので、先も述べた通り、今作のステージ構成は何処も非常に激しく、即死のマグマが下から猛スピードで迫ってきたり、ライドチェイサーなる新しく登場したバイクに乗って疾走したり、エックス自身が能力分析される事で強化される手強い中ボスが登場したりと、とにかくプレイヤーに息をつかせる間すらをも与えない、激しいアクションが次々と展開されていく。更にステージごとに現れる敵もそんなゲーム展開を勢い付けるバランスで配置されており、激しい展開と合わさって、プレイヤーに対する熾烈な攻撃を仕掛けてくる。前作が少しゆったりした展開だったのを意識して、今作ではあえて激しい路線に立ってみたのだろうか。実際、そうした都合により、探索要素がやや陰湿になってしまったのは残念としか言い様が無いが、それを犠牲にした結果でアクションゲームとしては稀有なスピード感と爽快感を実現したのはまさにケガの功名と言えよう。それは、探索要素の激化によって高まった難関を突破し、自らが成長する事の快感と面白さに対して言うべきなのかもしれないが。
ともあれ、このように前作でも健在だった要素も本作では大幅な変更が加えられており、続編タイトルならではの進化をその手で感じ取れる内容になっているのだ。

その他、地味ながらもボス戦もパワーアップ。その中でも8ボスの一体である『メタモル・モスミーノス』との戦闘は、これまでのロックマンシリーズには無かった、二部構成による内容となっており、かつて無い戦いを味わう事ができる。
また、誰とは言わないが、弱点となる武器で倒すと、通常とは全く異なる倒れ方をするユニークなボスの存在も同じく必見。他のシステムと同じく、この面に関しても続編ならではの進化と新しい遊びを大事にした気配りが行き届いている。
グラフィックについては、前作と画風が同じという事もあり、真新しさは無い。だが、特殊チップの恩恵より、一部にワイヤーフレームによる描写が取り入られている点は必見だ。また、音楽も前作と同じテイストなのだが、スピード感のあるゲーム展開を意識してか、テンポの速い曲が増えてる。勿論、シリーズらしく名曲も満載で、先に問題点の一つとしてあげたが水晶鉱脈ステージで流れる曲の美しさは必聴の価値ありだ。
演出面についても特殊チップの恩恵もあり、前作では不可能だった表現がこれでもかと言わんばかりに盛り込まれている。特に巨大ボスの滑らかな動き、ワイヤーフレーム全開の中ボス、とあるボスが放つ3Dミサイル攻撃はまさにその賜物。前作の終盤ステージで見られた、派手な爆発演出が無くなってしまったのが寂しくもあるが、これらの演出を一通り拝むだけでも本作をプレイする価値は十分にあると言える。
改めて、ROMカセットの強みと言うものを思い知らされるだろう。

操作性も申し分なく、ゲームバランスについても先の探索要素と一部ボスの異様な強さが足を引っ張るが、それでも全体的には絶妙なバランスを維持しており、遊べば遊ぶほど自分の腕の上達を実感できる面白さを引き継いでいる。
その他、本作はストーリーも良く出来ており、本家ロックマンシリーズとの驚くべき関連が語られるなど見所が非常に多い。基本的に前作とシリーズ経験が前提となってる為、ファンでなければ深奥まで楽しめないのがタマにキズだが、ゲームのスピーディな展開にあわせて、目まぐるしく且つ、ドラマティックに展開していくストーリーは見応え抜群。シリーズ未経験者でも、その勢いの良さに魅了される事、間違いなしだろう。
一部ボスの異様な強さと弱さ、探索要素の難易度上昇など、細かな不満点も多いが、スピード感溢れる展開と迫力満点の演出、そして奇抜な戦略性などアクションゲームとしては高レベルでまとまっており、完成度は極めて高い。あまりにスピーディにゲームが展開して行く為、アクションゲーム初心者には辛いものがあるかもしれないが、無理をしてでもその爽快感を味わってみるべき価値が本作にはごまんと満ちている。
シリーズファンは言うまでもなく、前作未経験でストーリーなんてどうでも良いと考えるアクションゲーム好きの方、そして何よりも爽快感を求めるユーザーの方にほど、是非とも遊んでみて頂きたい、スーファミ屈指のスピードアクションゲーム決定版だ。カプコンが独自に開発した特殊チップが発揮する、目まぐるしいゲーム展開に酔え。
この疾走感、他のスーファミのアクションゲームでは味わえるものではない。
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