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≫レイマン レジェンド


■販売元:任天堂 / ■発売・開発元:ユービーアイソフト / ■ジャンル:アクション /
■CERO:A(全年齢対象) / ■定価:5700円(税別)(※ダウンロード版も共通)

◆公式サイト / ストアページリンク(ダウンロード版)
≫レイマン レジェンド(任天堂公式サイト)
≫レイマン レジェンド | Wii U(商品&購入ページ)
▼Information
■プレイ人数:1~5人 / ■セーブデータ数:1つ(※ユーザーごとに作成可) /
■必要容量:2MB以上(セーブ)、6821MB以上(ダウンロード版) / ■対応機器:WiiU PROコントローラー、クラシックコントローラ、Wiiリモコン(&プラス)、ヌンチャク / ■備考:Nintendo Network対応、OFF-TV PLAY対応 /
■推定クリア時間:5~6時間(エンディング目的)、65~90時間(完全攻略目的)
夢の世界。
それは創造主マスター・バブルドリーマーの見る夢が作り出した世界。妖精達が月の光から生み出したヒーロー『レイマン』は、愉快な仲間達と共にそんな夢の世界を守ってきた。

良い夢は仲間達を生み出すが、悪い夢は悪い魔法使いや魔物達を生み出す。

バブルドリーマーに呼びかけられたレイマンと仲間達は、魔物や悪い魔法使いに捕まった妖精を助け、悪夢から夢の世界を守る為の冒険へと今、旅立つ。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆正統派横スクロールアクションの面白さにこだわり尽した、王道重視の基本ゲームデザイン
◆自走キャラクターの進路を確保するという懐かしい遊び心地とWiiUゲームパッドの特性を活かした直感的な操作で楽しませてくれるマーフィ&グロボックスコース
◆完璧なタイミング取りと豪勢な演出で楽しませてくれる新要素『ミュージカルコース』
◆前作譲りのプレイヤーを驚かせる事にこだわり尽した作り込みが光るレベルデザイン
◆解禁のタイミングが早くなったほか、戦闘内容もより凝ったものになって大幅なパワーアップを遂げたボス戦
◆驚異的な中毒性を秘めたオンライン対応の新要素『チャレンジモード』
◆簡単な操作とテンポの良い展開が光る、白熱必至の対戦モード『カンフーサッカー』
◆WiiUゲームパッド特有の非対称同時プレイの売りを突き詰めた、斬新な最大五人までのマルチプレイ
◆コース総数120強という、横スクロールアクション史上屈指のボリューム
◆歯応え抜群、プレイヤーへの配慮も十分の洗練されたゲームバランス
◆前作譲りのコーススキップ機能にフルオート仕様のセーブシステムなど、任天堂のゲームさながらのサポート機能周り(そして、今回は本当に任天堂が絡んだゲームとなってしまった!)
◆新たにチャレンジゲームが発生するようになって、只の待ち時間ですら無くなった驚愕のロード画面
◆抜群の手触り感、WiiUゲームパッドの適度な活かし方が光る珠玉の操作性
◆手触り感の良さを引き立てる、前作譲りの質感&爽快感抜群の効果音
◆前作譲りのアニメのような質感、滑らかなアニメーションで魅せまくる美麗なグラフィック
◆ファンタジー色の濃い作風になり、楽曲もより印象深いものへと進化した音楽
◆相変わらずの仰々しいリアクションとエフェクトの数々で魅せる、派手な演出周り

--- Bad Point ---
◆前作同様に相変わらず個性的過ぎて癖の強いキャラクターデザイン
◆操作性とゲーム性の違いもあって、賛否が分かれ易いマーフィ&グロボックスコース
◆難易度の上げ方が少し安易過ぎる感が否めない、クリア後の隠しワールド
◆アップグレードシステム廃止によって、やや魅力が落ちたコースごとの探索要素
◆アクションゲーム寄りの作りになり、操作周りが少し煩わしくなってしまったシューティングコース
◆タイムアタック系コースの異様なまでの多さ(実質、120コースの3~4割がこれ)
▼Review ≪Last Update : 12/27/2015≫
悪い魔法使いは、宇宙でお仕置きだ!

存分に突っついてもらいましょう。


アクションゲームの王道一直線のゲーム内容歯応えのある難易度、手書きアニメがそのまま動く美麗なグラフィックで話題を呼んだ『レイマン オリジン』の系譜に連なる新作。国内版はローカライズ及び販売を任天堂が担当。

WiiUを持つ全てのユーザーが買うべき、今世紀最高のアクションゲーム超大作だ。

前作『レイマン オリジン』同様に内容は横スクロールのステージクリア型アクションゲーム。レイマンとその仲間達を操作し、夢の世界で暴れる悪の魔法使い達を懲らしめるべく、様々なステージを駆け抜けていくというものだ。
本編の流れも前作のオリジンに準拠。しかし、構成周りは少し改められ、コースの攻略条件が『エレクトゥーン』が捕まった檻の破壊では無くなってゴールへの到達に。更にグレードことワールドも前半と後半が無くなって一つに統合され、ボスも早い段階から登場するようになるなど、アクションゲームの王道に則ったものへと改められた。
また、コース選択画面も全体マップ上で選択する方式から、専用の拠点コース内に配置された絵画に飛び込んで選択するものへと一新。更にアクション、システム周りも基本は前作準拠だが、ゲームが進む度にアクションが増えていくアビリティシステムを廃止。それにより、今回は前作の前半グレードで習得できた全アクションが最初から繰り出せるようになっている。また、アビリティが増えるのと併せ、クリア済みコースの行動範囲が広がるという探索要素も前作より薄くなってしまっている。一応、探索要素自体は取り除かれては無く、捕らわれたティーンシーの救助という形で残されているが、アビリティ追加でクリア済みのコースに戻る機会は減少。それにより、リプレイ性も少し落ちてしまっている。
その穴埋めを図るように、今作は盛り沢山なコースでプレイヤーを楽しませる事に重きを置いたゲームデザインへと一新。前作でもシューティングコース、『トリッキートレジャーチェスト』なる逃げる宝箱を追いかける特異なコースがあったが、今作はその数を増強し、更に彩り豊かなアクションが楽しめる内容に仕上げられている。
そのコースの一つ目として挙げるのが、レイマンの仲間グロボックスとサポート役のマーフィーの二人が主人公を務める誘導コース。自走するグロボックスをゴールまで辿り着かせる為、マーフィーでその進路を確保していくコースだ。純粋にキャラクターを動かすのではなく、自走するキャラクターのサポートを行うだけあって、ゲーム的にはアクションパズルの色が濃い目だが、ツタを斬って足場を作り出したり、敵にちょっかいを出してグロボックスが攻撃する隙を与えたりなど、自由にその場に干渉するというイタズラ心を刺激する作りが実に印象的。また、このコースはWiiUゲームパッド上で行い、進路の確保や敵の攻撃と言ったアクション全てがタッチペン一本でできてしまうなど、ゲームデザインと操作性の面でも極めて独自性の強いものになっている。更に仕掛けによってはジャイロセンサーに対応したものもあり、その際にはゲームパッド本体をハンドルのように傾ける操作まで要求されたりも。キャラクターが自走する構成な為にテンポがゆったりしているが、それをカバーする独自性を擁しており、プレイする者全てに刺激的な体験を提供するコースに仕上げられている。また、今作も最大五人までプレイ可能なマルチプレイに対応しているのだが、このコースをマルチプレイで遊ぶと1プレイヤー側がマーフィーとしてゲームパッド上で仕掛けの操作を行い、残る四人は普通にキャラクターを操作してコース上を駆け抜けるという具合にルールが変貌するのも大きな特徴だ。まさにWiiU独自のデバイスを使い倒す!…と言わんばかりの作り込み。そんな非対称な協力プレイが楽しめるという点でも、見所満載のコースだ。
更に二つ目として『ミュージカルコース』。コース上を走りながらリズムゲームの要領でタイミングに合わせてジャンプ、パンチ等のアクションを決めていく奇抜なコースが新たに用意された。仕組み的に3DSの『リズムハンター ハーモナイト』っぽい構成のコースだが、キャラクターは自走せず、プレイヤー自身で走りながらリズムを取っていくという点で大きく異なる。また、先のコース同様にマルチプレイでは1プレイヤー側がマーフィを操作し、特定の箇所に用意されたギミックをタッチする事で、それに応じた演出が発生する要素も仕込まれている。誘導コースに比べると変化は微細なものだが、こちらもまた、WiiUの特色を最大限に反映。一人プレイでも、マルチでも楽しいコースに仕上げられている。
これら以外にも、サブコースとしてタイムアタックコースなるものも収録。前作で登場したシューティングコースも、操作と仕組みを少しアクションゲーム寄りに改めた新しいものが用意されている。そして、更に驚くべきフィーチャーとして前作のコースも一部収録!システム、ルール周りを今作ベースに改めたものまで遊べてしまうのである。これだけでも、今作が如何にコースの面白さに重点を置いた内容であるかが容易に想像できるだろう。まさに至れり尽くせり。その数も120に匹敵するなど、横スクロールアクションゲームとしては驚愕の物量になっているのだ。
その他、新要素として日替わりでオンライン配信されるコースで世界中のプレイヤー達と最高記録を争う『チャレンジモード』、最大五人までのハチャメチャバトルが楽しめる『カンフーサッカー』など、本編以外のゲームモードも収録。そして、ローカライズも今回は任天堂が参加しているのもあって、テキストだけでなく、タイトルロゴから看板に至るまで徹底した日本語化が行われている。加えて前作同様、今回もプレイヤーチェンジの機能が実装されているが、これにマリオとルイージをイメージした格好のレイマンとグロボックスも用意。そんなコラボレーションネタも仕込まれている。
基本的には前作『レイマン オリジン』をベースとしているが、WiiU独自の遊びの追求と個性に富んだコースを用意する事に特化したゲームデザイン等、明確な違いが現れた内容になっている。それでいて、マルチプレイの強化等、前作の良い所の磨き込みも怠らぬ徹底振り。前作経験者は勿論の事、新規プレイヤーにも刺激的な体験を提供する事に特化した、新しいレイマン。挑戦的な姿勢と続編としての正統進化の双方が顕著に現れた仕上がりになっている。

そんな今作の魅力は、前作よりも更に深まった横スクロールアクションゲームとしての面白さだ。前作も非常に完成度の高い作品であったが、今作はその頭一つ上を行くものになっている。単刀直入に言おう、今作はまさに今世紀最高の横スクロールアクションゲームと言っても過言では無いクオリティを誇る作品なのである!
しかし、欠点もある。オリジンの魅力でもあったアビリティシステムの廃止、それに伴う探索要素の希薄化、WiiUゲームパッドの遊びに注力した事による純粋なアクションコースの減少など。特にアビリティシステムはほぼ丸ごと取り除かれてしまったのが残念。探索要素自体は今作も健在だが、一つのコースにおけるリプレイ性が低下するなど、個性が失われてしまった感がある。その最も良い所が無くなってしまったのは、素直に残念な所だ。
だが!しかぁし!!
ゲーム本編は「そんな細かい事にいちいち首を突っ込んでるんじゃねえ!」と言わんばかりに最高のエンターテインメントをプレイヤーに見せ付けてくる!ゲームは「遊んでいて楽しい」が一番重要な所だろ!そこを突き詰めるのが正義だろ!そんな正論中の正論を突き詰めた作り込みが成されているのだ!そして、横スクロールアクションゲームが時代遅れなジャンルだとか決め付けてるんじゃねえぞ!まだまだこんなにこんな可能性が残されているんだぞ、この野郎!…と豪語するかのように、どのコースも製作者の鬼気迫る作り込みが炸裂した仕上がりになっているのである。
とにかく、サービス精神が桁違いに凄い。足場や壁が思わぬ方向に倒れ、新たな地形を作り出したり、何の脈絡もなく追跡劇が始まったり、変な雄叫びと共に巨人が進撃してきたりなど、どのコースもプレイヤーを「あっ」と言わせる事にこだわり尽した作り込みが炸裂している。基本的なアイディアの面からして、どんな頭をしていたらこんな発想に至るのかと、どれもこれも良い意味で斜め上を行くものばかりで、製作側のプレイヤーを驚かせたい、笑わせたいという気持ちが込められたものになっているのだ。そうも楽しませる事にこだわり尽したものに完成されているだけあって、どのコースも駆け抜けるだけで楽しいだけでなく、アクションゲームとしても新鮮な手応えたっぷりで、思わず時間を忘れて没頭してしまう熱中度に満ちている。そして、そんなコースがオリジンのコースを含めて120近くもあり、しっかりと差別化を図る工夫も凝らしているという凄まじさである。生半可な気持ちで作られたゲームでは無いのは、その事実だけでも十分に分かるだろう。今作がアクションゲームが好きな方からそうでない方まで楽しさが伝わり、且つ笑ってくれるようなゲームを作ろうという強い思いの元に作られたゲームというのが嫌というほど伝わってくる。
そんなアクションゲームとしての楽しさ、絵的な迫力を際立たせるよう、背景からキャラクターと言ったグラフィックにしても手を抜かずに細かい所まで入念に描き込んでいるだけでなく、こちらの行動に沿って反応する演出も仕込み、効果音もちゃんと手応えを感じ取れるものにするなど、アクションゲームのキモ、動かしているだけでも楽しい気持ちよさを完璧に表現し切っているのも見事としか言い様がない。こちらの操作に対して、ゲームが仰々しい反応を返してくれる。それはアクションゲームにおいて最も楽しさを感じ取れる瞬間にして、ゲームにおける基本中の基本とも言える箇所でもある。そこに対する素晴らしいこだわりは前作でも十二分に炸裂していたが、今作はそこをもっと仰々しくし、息を吐くかのように周りが反応を返すレベルにまで高めている。特に今作にて新たに追加された二つの新コース、ボス戦の二つではその凄味を存分に感じ取れる事ができるだろう。そして、プレイすれば如何に今作が動かす楽しさ、反応の仰々しさにこだわり尽しているのかを「ガツン」と感じるはずだ。併せて、その素晴らしい反応の数々と楽しい展開の連続に、極限にまでテンションが高まってしまうかもしれない。中でもボス戦後に発生する、ボスを仕向けた悪の魔法使いを仕留める場面にはご注目頂きたい。基本的にこの場面でやるのはその者に対し、お仕置きの一撃を加えるだけなのだが…これがまた、演出的にも非常に爽快感抜群、テンションアゲアゲレインボーなものになっている。是非、「宇宙の彼方にぶっ飛んじまえ、この野郎ーッ!!」と日頃の鬱憤を込めながら決めてみて欲しい。最高にスカッとしちゃうことでしょう!
遊んでいて楽しい事に対するこだわりは、システム周りにおいても炸裂!前作同様、今作には残機制度は無く、幾らミスを重ねてもゲームオーバーになることは無い。また、ミスしても復帰は一瞬。ロード時間も一切挟まず、直に再開できる。そして、その復帰ポイントもコース中の至る所に配置されているので、難所からやり直すという苦痛な展開が発生することも滅諦に無い。そんなプレイヤー側へのストレスを極限にまで無くすこだわりも、今作において炸裂。加えてなかなかクリアできないコースはスキップも可能と、任天堂作品に匹敵する配慮の素晴らしさには感動すら覚えてしまうだろう。
更にロード時間も早いどころか、そのロード中の画面も今作は遊びにしてしまっている。読み込みが終わるまでの間、レイマンのライフゲージを増やし、一発ミスを防止するアイテムを獲得できるチャレンジゲームが発生するのだ。勿論、成功すれば会得した状態で始まり、序盤の難易度が下がる。そんな特典をロード画面で会得できるので、全く待たされている気持ちにならないのだ。このロード画面自体は前作にもあったもので、そちらではアクションの練習ができるというチュートリアル的な画面であったが、今作はそれに加えて遊びを加えるというアレンジを施してしまっており、もう完全なコースの一つになってしまっている。待ち時間すらプレイヤーを遊ばせるようにしてしまうとか、本当に今作のスタッフのサービス精神は何処まで突き抜けているのか!そんな所にまで遊びを仕込むこだわりには本当、感服するしかない。
本当に細かい所を突けば、誘導コースはシングルプレイ時だと地味さが付きまとう。操作に関してもタッチにジャイロと、WiiUならではの独特のものになっているので人によっては煩わしさを感じてしまうだろう。だが、そんな事を気にする事自体が時間の無駄と言わんばかりに本編はサービス全開。まさにゲームの絶対的な正義、遊んでいて楽しい事を第一とした内容に完成されているのだ。幾ら何でも今世紀最高は言い過ぎでは、と思うかもしれないが、遊べばそれが過言じゃない事をきっと思い知らされるだろう。そして、アクションゲームはおろか、ゲームとしての本質的な部分を何よりも第一にしたサービス精神旺盛な仕上がりには大いに圧倒されるはずだ。

その他、操作性に関しても完璧過ぎて文句の付け所が無い。多少、ジャンプの挙動に癖はあれど、キビキビ、サクサクとキャラクターを動かせ、レスポンスも高速と全くと言って良いほどストレスを感じさせない仕上がり。キーアサインもプレイステーション3版の前作を踏襲したものになっているので、すんなりと手に馴染むものになっている。
難易度も難し過ぎず、優し過ぎずの絶妙としか言い様がないバランス。それに優秀なリトライシステムと高速且つ、遊びも盛り込まれたロードの恩恵もあって全くと言って良いほどストレスを感じさせない。高難易度のコースも遊んでいて楽しいと思える仕上がりになっているなど、嫌らしさを極限にまで無くす作り込みには惚れ惚れしてしまうものがある。
ボリュームに関しても言わずもがな。コース総数120というだけでも、横スクロールアクションゲーム史上最高クラスの物量で、全てを攻略するだけでも20時間を要する。やり込み要素も膨大且つ、新たに追加された『チャレンジモード』もハイスコアを極めようとすると裕に3時間近く吹っ飛ぶ鬼の中毒っぷり。やり込み派のプレイヤーも開いた口が塞がらなくなるほどの遊びがこれでもかと言わんばかりに詰め込まれている。
先も触れたが、グラフィックの完成度も素晴らしく高く、前作譲りのアニメのような質感と滑らかなアニメーションで魅せまくる仕上がり。更に前作同様に解像度1080p、フレームレートは60固定と技術力の面でも特筆すべきものがある。
音楽もファンタジー色の強い、印象的な楽曲が満載。特に『ミュージカルコース』で流れる楽曲はどれも絶品で、『アイ・オブ・ザ・タイガー』と言った著名な洋楽のレイマン風アレンジもあったりなど、非常に魅力的な仕上がりになっている。そして、その曲に合わせたコースの地形構成の上手さも必見!思わず身体ごとノリノリな気分になってしまうだろう。

また前作同様、ストーリーは完全に空気で、アクション本編を見せる事だけにこだわった作り。ただ、主要人物が語るオープニングムービーが加わるなど、少し強化が図られた所もある。更にボイスも一部が日本語吹き替えになり、その語り部であるマスター・バブルドリーマーの役は『サザエさん』の磯野波平役で知られ、2014年に逝去された声優の永井一郎氏が担当している。出番は僅かとは言え、そのまさか過ぎる配役もまた、今作屈指の見所だ。
その他、エフェクト周りも派手になり、特にボス戦ではその凄味が存分に炸裂しているなど、見所は他にも沢山あるが割愛。唯一の欠点は前作同様にキャラクターデザインで、かなり好みの分かれるものになっている。また、シューティングコースの操作が煩雑になり、前作の軽快さが失われた事、先も挙げた誘導コースの地味さも挙げられる所だ。
しかし!しかし!しかぁし!!それを跳ね除けるレベルで本編の完成度はぶっ飛んでおり、遊べば全てが気にならなくなるほどに面白い!これぞ豪快!横スクロールアクションゲームの究極系というに相応しい今作。
WiiUを持っているユーザーなら絶対に買うべき世紀の大傑作だ。
…なに、レイマンシリーズを遊んだ事が無いから、続編からは嫌だ!?だまらっしゃい!そんなこと言わずに買え!別にストーリーなんて知らなくていい!このゲームでは空気だ!アクションが本編だ!遊べば分かる、嫌でもわかる!この凄さ、WiiUを持ってるなら何が何でも体験せよ!そして、このゲーム遊ばずしてアクションゲーム好きを名乗るでない!そんなこんなで、メッチャお薦めです。ユービーアイソフトの本気がここにある!
なお、今作は後発でPlayStation Vita版Nintendo Switch版も発売されている。WiiU未所持、Vitaもしくはスイッチは持ってる方は是非、こちらで!ただ、マルチプレイ目的なら、WiiU版を強く推奨致します。
何故なら、今作のマルチプレイはWiiUで真価を発揮するからだ!
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