Written in Japanese. Japanese fonts required to view this site / Game Review & Data Base Site
  1. ホーム>
  2. Review Box>
  3. Mega Drive Box>
  4. アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝
≫アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝
■発売元 セガ・エンタープライゼス(現:セガゲームス)
■ジャンル アクション
■CERO(推定) A(全年齢対象)
■定価 4800円(税別)
▼Information
■プレイ人数 1人
■セーブデータ数 無し(※バックアップ機能・パスワードコンテニュー無し)
■総説明書ページ数 紛失している為、不明
■推定クリア時間 5〜6時間
ある日、ドナルドはスクルージおじさんの書斎で一冊の本を見つける。
その表紙には『グルジア王と隠されたダックの秘宝』と書かれていた。

それによると、グルジア王はダック王国という大きな国の王様で、自身が一番大事にしていた『聖なるダックの秘宝』を死ぬ間際に何処かに隠したという。そして、その本にはダックの秘宝の手がかりとなる地図も挟まれていた。
この宝物が手に入れば、スクルージ以上の大金持ちになれると興奮したドナルドは、甥っ子であるヒューイ、デューイ、ルーイを連れ、宝探しの度に出る。

だが、そんなドナルドの話をピートが盗み聞ぎしていた。
そして、ピートもドナルドの後を追い、隙あらば秘宝を横取りしようと暗躍し始めるのだった。
果たして、この秘宝探しの行方やいかに…?
▼Points Check
--- Good Point ---
◆ステージクリア型と見せかけて、実は探索型という意外性の高さが光る独特のゲームデザイン
◆探索型でありながら、ステージクリア型の感覚で遊べる分かり易さ、特徴的な作り込みが図られた各ステージのマップデザイン(基本、直進するだけで良い)
◆トイレ掃除でお馴染みの『ラバーカップ(シュッポン)』を発射して敵にダメージを与えるという、驚愕必至、爆笑必至のドナルドの標準武器兼攻撃手段
◆ショットガン風の『ポップコーン』、探索時に本領を発揮する『バブルガム弾』など、標準武器のシュッポンに負けず劣らずのインパクトを放つサブ武器の二種
◆『秘宝探し』という冒険のテーマが色濃く反映された各ステージのロケーションとレベルデザイン
◆『秘宝探し』のテーマとディズニーらしさが反映されたステージ内のギミック(トラップ)の数々
◆躍動的な動きと奇抜な攻撃パターンなど、意外と本格的な真剣勝負が展開されるボス戦
◆普通に進めて4〜6時間はかかってしまう、予想外に充実した本編のボリューム
◆少し挙動に癖もあるが、直感的にドナルドを動かせる良好な操作性
◆探索型アクションゲームとしての本気とさじ加減の絶妙さが光る骨太な難易度
◆素晴らしく精微な背景描写とキャラクター達の生き生きとしたリアクションが光る、質の高いグラフィック(特にドナルドのグラフィックはかなりの完成度)
◆ドナルドらしい陽気さと秘宝探しならではの不気味さも絶妙に織り交ぜた、ノリの良い音楽
◆描写は控え目ながら、意表を突く展開と思わぬ結末など、見所も多いストーリー

--- Bad Point ---
◆セーブ機能、パスワードコンティニュー未実装の仕様(ボリューム的にこれは辛い)
◆悪く言えば、ステージクリア型と誤解を招き易く、基本的な流れを説明する場面も無いなど、全体的にプレイヤーを少し突き放し気味なゲームデザイン
◆同じく突き放し気味な上、アクションゲーム初心者には苛烈な感も否めない難易度
◆地形の様相が異なるとは言え、水増し感も否めない、帰り道プレイを要求する一部ステージ
◆ボス戦におけるサブ武器二種で攻撃した際のヒット感の無さ(演出が弱くて分かり難い)
▼Review ≪Last Update : 11/29/2015≫
この世には、実弾以上に恐ろしいものを発射する銃がある。

標的にされた敵キャラクターの皆様、深く同情申し上げます。


アヒルをモチーフにしたディズニーの人気キャラクター、ドナルドダックが主人公のアクションゲーム。1990年に発売された『アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険』に次ぐ、セガ製作のメガドライブ向けディズニー作品第二弾でもある。

見た目とは裏腹の骨太な構成とゲームバランスが光る、力作アクションゲームだ。

今作のスクリーンショットを見る限りだと、横スクロールのステージクリア型アクションゲームという印象を持つかもしれない。実際に横スクロールのアクションゲームであるのはイメージ通り。ドナルドダックを操作し、世界各地に散らばるステージを駆け抜け、グルジア王が残した伝説の秘宝にまつわる謎を追っていくものとなっている。だが、本編の進行形式はステージクリア型ではない。何と、探索型なのである。
具体的に本編の流れに関して解説していくと、ゲームを始めるとまず、世界地図が表示されてステージの選択ができるようになる。最初に選べるのは『アメリカ』、『メキシコ』、『トランシルヴァニア』の三つ。このいずれかを選択して決定すると、そのステージが始まる。ステージの構成は、横スクロールアクションゲームの王道とも言えるもの。敵やトラップなどの仕掛けを乗り越えながら、前へ前へと進んでいくものになっている。だが、ステージ中に『ゴール』が無い。幾ら進んだ所で、ステージクリアにはならないのである。但し、一応の区切りは存在。ある程度まで進むと、それ以上先に進めない『行き止まり』に直面するようになっている。勿論、その先には続きのエリアがあるのだが、特定のアイテムが無いと行けないというメッセージが表示され、攻略はそこで打ち止めになってしまう。そうなったらどうするかというと、ステージからの脱出を行う。基本的に進行不能なポイントまで到達すると、そこに旗が立ち、以降、ポーズメニューからドナルドの甥っ子『ヒューイ』、『デューイ』、ルーイ』の三つ子が操縦する飛行機が呼び出せるようになる。そして呼び出しを行うと、フィールド上に飛行機が出現。それに搭乗すると、先のステージセレクト画面へと戻り、再びステージが選択できるようになるのだ。そうやって選択画面に戻ったら、今度は先程選ばなかったステージへと降り立ち、行き止まりの先に進む為の手がかりを探す。で、手がかりを見つける事ができたらまた脱出し、行き止まり以降から止まってしまっているステージに降り立ち、解決法を試して道を開き、その先へと進む…という事を繰り返す形で、今作は進んでいくのである。ある意味、ステージ選択型のシステムと攻略スタイルを取り入れた『メトロイド』、『悪魔城ドラキュラ(月下以降)』と例えると、ゲームに詳しい方ならピンとくるかもしれない。そんな行動範囲を少しずつ広げていく事をゲーム性の軸とした、非常に珍しく、意表を突いたゲームデザインとなっている。実際にステージの流れはステージクリア型アクションゲームのそれで、脇道とかも無いストレートな一本道構成。初見プレイ時なら、そういうゲームなのだと錯覚してしまう作りだ。しかし、ステージの行き止まりまで到達すると、そのイメージが引っ繰り返され、探索型アクションゲームとしての本性を現す。そうして、プレイヤーを世界各地を舞台とした広大な冒険へと誘っていくのだ。まさに見た目と内容が一致しない、の一言。説明書を読まずにプレイしたら、戸惑うこと必至なゲームになっているのだ。
そんな意外性満点の本編で操作する事になる、ドナルドのアクションもこれまた個性的…というか、狂気に満ちている。具体的には攻撃アクションなのだが、銃を使って行く手を阻む敵達を退けていく事になる。銃と聞いて「実弾!?」と思うかもしれないが、そんなのではない。というか、実弾を放つ銃で戦うとか、ディズニー的にアウト過ぎる。幾ら今作の製作がセガだからと言って、そんなディズニーを激怒させるような怖いもの無しな試みは断じて成されていない。成されてはいない。大事な事なので二度言わせてもらおう。そんな訳で、実弾では無い別の物を発射する銃となっている。ただ、その弾というのが…とんでもない。一体、何なのかと言うと『ラバーカップ』。この単語だとなんだそれ、と思うかもしれないが(『ひだまりスケッチ』を読んだ事のある方なら一瞬で感づいたかも…)、『シュッポン』というと大半の人はピンとくるだろう。そう、トイレ掃除で排水管の詰まりを直すのに使うアレである。アレを弾として発射し、敵を攻撃するのである!…アレを!正直、「…は?」と思うかもしれないが、本当にそれを発射するのです。ドン引きものです。見方を変えれば、物理的に凄まじく汚く、喰らう敵が可愛そうに思えてしまうレベルの代物。アンビリーバブルを通り越してエンガチョだ。だが、しかし。本当にトイレ掃除に使っているものなのかどうかは作中で説明されないし、それにちなんだネタ自体は無い。なので、気分を害される事は一切無いのでご安心頂きたい。ご安心頂きたい。
話を戻すとして。そんな狂気に満ちた弾を発射する銃を使い、ドナルドは行く手を阻む敵を退治していく事になる。ただ、この「シュッポン」、敵を倒す能力は持っていない。敵に命中させても、対象を硬直状態(麻痺状態)にするだけなのだ。その為一定時間が経過すると、敵は復帰してしまうようになっている。なので、本編ではなるべく敵が復帰する前に場を切り抜ける事が重視されてくる。敵が倒せないアクションゲームというと、ナムコの『ワギャンランド』シリーズがあるが、それと全く同じ。倒さずにして難所を乗り越えていくゲーム性を肝とした武器になっているのだ。また、この『シュッポン』はゲームが進むと三段階にパワーアップ。二段階目になると壁に引っ付き、それを複数くっつける事で高い壁を登れるようになるほか、三段階目になると空を飛ぶ敵に引っ付け、それに掴まって空中を移動できるようにもなる。キワモノ過ぎる武器ではあるが、そう言った特色もあって、独自の探索アクションゲームとしての面白さを演出している。音や演出もコミカルで、敵に当てた際の反応もシュールなものになっていて、思わずクスっとしてしまうこと請け合い。だが、くれぐれも想像だけはしないように御注意だ。想像だけはダメだ…!(力説)想像だけはイカんのです!バッチィのは嫌いです!
また、『シュッポン』以外にも『ポップコーン弾』、『バブルガム弾』の二種類の異なる武器が用意されている。こちらはシュッポンと違い、無限には撃てないほか、一部例外も居るが敵を倒す事もできる。更に武器ではないが『とうがらし』なるアイテムもあり、5つ取得する事でドナルドが無敵状態になる。ただ、実の所は暴走状態でもあり、左右移動とジャンプしかできなくなる。おまけに移動速度も速くなるので、勢い誤るとミスに繋がる。強力だけど、取扱注意なアイテムと言った感じだ。そう言った武器とアイテムを使いながら、グルジア王の秘宝に連なる謎を解明していく事になる。
こんな具合に奇抜…というのを通り越して、狂気としか言い様がない攻撃手段が光るアクションゲームとなっている。ある意味、ディズニー特有のブラックなノリが炸裂した内容と言えなくもあらず。そして、手応えのあるアクションゲームを製作して来たセガの作風も同時に現れた、良い所取りとも言える仕上がりを特徴とする作品になっているのだ。

そんな今作の売りは、何と言ってもステージクリア型のスタイルを模した特徴的過ぎる本編の構成に集約される。とにかく、初見時に抱く第一印象から来るギャップの激しさは屈指。ステージクリア型アクションと思ったら、メトロイドみたいな探索型アクションだった!…と良い意味での裏切りに遭うのは、今作ぐらいと言ってもいいだろう。
それでいて、レベルデザインの練り込み具合が見事。探索型アクションゲームの醍醐味、行動範囲が少しずつ広がっていく楽しさと嬉しさ、未開の地に到達できた際のワクワク感を尊重した職人的な作り込みが炸裂している。
特にロケーションとイベントの豊富さは、これぞまさに伝説の秘宝を求める冒険と言わんばかりの見事な仕上がり。ロケーションに関しては現代の都市に広大な砂漠、不気味な湿地帯と明暗の付け方が巧みであるのに加え、秘宝探しならそういう所が冒険の舞台になって当然だよね、と納得してしまうラインナップになっている。先の通り、最初に選べるのは三つのステージだけだが、ゲームが進むに従ってそれ以外のステージも解禁されていき、どんどん冒険の規模が大きくなっていく。終盤になると『南極』まで登場し、ディズニーらしいハチャメチャなノリも増すなど、プレイヤーを飽きさせない。そして、それらの舞台を乗り越えて秘宝に繋がる手掛かりを手に入れると…これ以上先は本編でご確認頂きたい。その如何にもな展開には、『インディ・ジョーンズ』等の同じ題材を扱った映画作品を知る方ならばニヤリとしてしまうだろう。
そして、ステージも普通に進める前半部分、特定のアイテムを手に入れる事で進めるようになる後半の二部構成になっているので、ボリュームとやり応え共に申し分ない。ステージクリアの概念が無いなりのリアルな所があるのもユニーク。遺跡探索となるステージで、目的の品を手に入れたら、それまで来た道を戻りながら入口を目指す事になるという、如何にも過ぎる展開には良くも悪くも探検家の苦労を体感させられるインパクトがある。そして、仕掛けの要素が行きとは変わるなど、一度使ったネタを視点を変えて再利用するという絶妙な使い回し術を実施しているのが秀逸。ステージクリアが無いからこその自給自足感、そしてそれを乗り越える快感を突き詰めたその作りには、今作をディズニー抜きにしてもやり応えのある探索型アクションゲームとして成立するものにしようと取り組んだ製作スタッフの熱意を実感させられるところだ。遺跡探索ばかりでなく、ステージによっては後半にボス戦があるなど、アクションゲーム特有の山場を設ける工夫が凝らされているのも見事。ボスも地味に手強く、あるボスは普通の動物のはずなのに火炎放射を放つという予想外の攻撃を仕掛けて来たり、また別のボスは身体をバラバラにしながら素早く動くなど、行動パターンも練られていて戦い甲斐十分。安易な力押しも効き難い等、バランスも入念に調整されているなど、ディズニーのゲームだからって温くはしないスタンスで作られているのには、いちアクションゲームとしてのこだわりを実感させられる。数自体はそれほどでも無いのだが、演出も併せて非常に盛り上がるものに仕上がっているので必見だ。ちなみに、このボス戦に限って『シュッポン』はダメージを与える武器として活躍する。普段は敵を硬直させるだけなのにどうしてボスは…と矛盾した設定が気になってしまうかもしれないが、とりあえずはそういうものだと思っておこう。深く考えてはいけない。考えてはいけない。
宝探しを題材にしたなりの多彩なギミックも見逃せないところ。背後から炎が物凄い速度でドナルドを追いかけて来たり、ドナルドを確認すると同時に集団で襲い掛かってくる巨大な幽霊、遺跡探索お馴染みのトロッコ、迫りくる天井など、バリエーション豊かでプレイヤーをあっと言わせるものが続々と出てくる。ディズニーらしい仕掛けもあり、中でも都市で登場する「放送スピーカー」は必見。「それで攻撃してくるの?」と、その奇抜過ぎるビジュアルには思わず笑ってしまうかもしれない。また、先にも少し触れたが、ステージによっては『シュッポン』を空飛ぶ敵に当て、それに掴まって空中を進んでいくというシュールな展開もあるほか、『バブルガム弾』を用いて突破していくパズル性の強い洞窟、壁に引っ付けられるようになった『シュッポン』を用いて突破する場面など、ドナルドが用いる武器を活用した探索型アクションゲームらしいシチュエーションも豊富に仕込まれている。それらを苦労の末に手に入れた武器で難なく乗り越えた時の快感も格別で、プレイヤーのモチベーションを大いに昂ぶらせる計算尽された作りになっているのも実に見事。本格的な探索型アクションであるメトロイドほど行動範囲は広くないものの、その中でもしっかりと探索型アクションゲームの面白さを演出させるべく、最低限の表現で独特のゲーム性を演出させているのには、職人技を感じさせられるところである。こう言った盛り沢山な遊びが詰め込まれているだけあって、本編のやり応えは相当なもので、ディズニーの皮を被っていなくとも十分に勝負し得る内容になっている。ボリュームも十分で、普通に進めて4〜6時間はかかる物量も圧巻の一言だ。
なのに、セーブとパスワードコンティニューシステムが実装されてないのが致命的。その為、クリアするならば一日通しでプレイしなければならない。これが2〜3時間ぐらいならまだしも、4〜6時間は幾ら何でも苦行に等しい。コストや仕様上の問題があったのかもしれないが、これがあれば全体の印象がガラリと変わっただけに勿体ない。そういう遊び易さの面において大きな欠点を持ってしまっているのは非常に悔やまれるところである。
とは言え、内容の密度とやり応えは圧巻。その質は数あるディズニーゲームの中でも上位に来ると言っても過言では無い。ディズニー作品という事で、そんなに難しくは無いのだろう…と先入観で見てしまうかもしれないが、そう思った方こそ是非、プレイしてみて欲しい。アヒルの本気というものを体感させられるだろう。…シュッポンと一緒に。

操作性も良好。ジャンプやダッシュの挙動が独特ではあるが、扱い方が難しいほどではない上、キーアサインも適切なので違和感なくドナルドを動かす事ができる。何より、後述のグラフィックと併せて、ドナルドの動きが非常に愛らしいものになっているので見ているだけでも楽しい。そのこだわりの作りもまた、今作の大きな売りだ。
難易度に関しては少し高め。探索が結構、突き放し気味な作りだったり、ボス戦がワリとガチな内容である上、終盤のステージでは即死に繋がるシビアな局面が連発するなど、結構骨太な作りになっている。敵配置や仕掛け自体にはそれほど嫌らしさは無く、プレイを重ねるにつれて次第に突破口が見えてくる適切なバランスにはなっているのだが、アクションゲームがそれほど得意でない方には正直、設定以上の難しさを感じてしまうかもしれない。とは言え、やり応えは十分。アクションゲーム好きならば納得の手応えを実感できるだろう。
グラフィックも背景からキャラクターに至るまで非常に質が高い。特にドナルドのグラフィックは完璧の一言で、動きとリアクションも含めて非常に愛らしいものになっている。探検家の格好をした服装も見事にマッチしており、これをデフォルトの衣装にしても良いんではないのかと思うほどハマっているのも必見だ。また、背景も素晴らしく丁寧。細部まで丁寧且つ、色鮮やかに描き込まれた仕上がりには、メガドライブの本気というものを思い知らされるだろう。
音楽もノリの良い曲が満載。特に最終ステージの前半で流れる曲は曲調が強烈ゆえ、耳にこびり付いてしまう…かも。

演出周りも派手さは無いが、一枚絵と並行して描かれるオープニングなど、抑える所はしっかりと抑えた仕上がり。ストーリーも控えめとは言え、終盤に意表を突く展開があるなど、終始、楽しませてくれる。エンディングのオチもなかなかユニークなものになっている上、そこで見せるドナルドのリアクションも笑えるものになっているので必見だ。
ボリュームが大きいのにセーブとパスワードコンティニューが無い、ゲームデザイン的に勘違いし易い側面がある、難易度が結構骨太であったりなど、取っ付き難さがあるのも否めないが、一つの探索型アクションゲームとしての完成度は非常に高く、遊び応え申し分の無しに内容になっている。秘宝探しならではの多彩なシチュエーションとギミックの数々、そしてとにかく愛らしいドナルドダックのリアクションで魅せまくる今作。
探索型アクションゲームが好きな方ならプレイする価値大いにアリの意外性溢れる傑作だ。ドナルドダック好きにもお薦めだが、アクションゲームとしては難易度が高い部類に入るので、苦手な方は要注意。でも、愛らしいドナルドの姿とその操作感は一回でも体感しておく価値アリなので是非、機会があったら試してみて欲しい。お薦めです。
≫トップに戻る≪