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  4. レイマン オリジン
≫レイマン オリジン
■発売元 ユービーアイソフト
■ジャンル アクション
■CERO A(全年齢対象)
■定価 2381円(税別)
■公式サイト ≫こちら
▼Information
■プレイ人数 1〜4人
■セーブデータ数 3つ
■必要HDD容量 263KB以上
■その他 振動機能対応、トロフィー機能対応
■総説明書ページ数 13ページ
■推定クリア時間 4〜6時間(エンディング目的)、55〜60時間(完全攻略目的)
レイマンと楽しい仲間達は、夢の中で平穏な眠りについていた。

古のマスター・バブルドリーマーは、その眠りで世界や生き物を創造し、平和な世界を作っていた。しかし、地下世界に居る悪夢の創造者が魔物を作り出し、平和な世界への侵略を開始する。魔物を退けるには妖精を救出し、その力で魔物達を追い払わなければならない。

レイマンと仲間達は、魔物を退けるべく、冒険へと旅立つのであった。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆横スクロールアクションの王道を突き詰めた、取っ付き易さ重視のゲームデザイン
◆少しずつアクションを習得していけるチュートリアルとしての顔、コース内の探索をより深くする要素としての顔を併せ持ったアップグレードシステム
◆軽快な挙動と爽快感重視の作り込みで楽しませてくれる、レイマン達のアクション
◆荒唐無稽に次ぐ荒唐無稽の連続という、プレイヤーをビックリさせる事にこだわり尽した作り込みとアップグレードシステムとの兼ね合いが見事なレベルデザイン
◆神秘的な森から機械要塞、更には地獄(!)までと何でもあり感炸裂の多彩なロケーション
◆一つの作品として独立させてもいけるのではと感じてしまうほど、システム周りからコース構成に至るまで、丁寧に作り込まれたシューティングコース
◆少し高めながら、残機制無しの緩さと豊富なリトライポイントで、プレイヤーにストレスを与え過ぎない配慮が徹底された、遊び応え十分のゲームバランス
◆苦手なコースを飛ばせるスキップ機能にあらゆる状況を保存するフルオート仕様のセーブシステムなど、任天堂のゲームを強く意識したサポート機能周り
◆コース総数60強、隠しアイテムの収集など、充実しまくりのボリューム周り
◆キャラクターを動かす楽しさを突き詰めた、素晴らしい手触り感が光る操作性
◆操作周りの手触り感の良さを引き立てる、質感十分・爽快感満点の効果音
◆アニメ調のイラストがそのまま動く様と色鮮やかな背景で魅せまくる、美麗なグラフィック
◆明るくて楽しい雰囲気に満ちた、個性的な音楽(特に水中面の曲はインパクト抜群)
◆プレイヤーが行った事に対する反応の仰々しさにこだわり尽した演出周り
◆良い意味でボリュームと不釣り合いな値段(コストパフォーマンス高し!)

--- Bad Point ---
◆良くも悪くも個性的過ぎるキャラクターデザイン(非常に癖が強い)
◆アクションが少ない序盤における行動範囲の窮屈さとアクションゲームとしての物足りなさ
◆解禁されるタイミングが中盤以降、やや遅めな感じが否めないボス戦コース
◆ダッシュ操作を行う際における「ツルっ」とした挙動(このせいで少し感覚が狂い易い)
◆やや初見殺しの要素を入れ込み過ぎな感が否めない、終盤のコース全般
▼Review ≪Last Update : 12/27/2015≫
これが25周年記念プライスだ!

しかも、日本限定!


ユービーアイソフトのマスコットキャラクター『レイマン』が主人公を務めるアクションゲームシリーズの最新作。プレイステーション2及びドリームキャスト向けに発売された『レイマン レボリューション(レイマン海賊船からの脱出)』以来、10年半ぶりとなるレイマンの名を冠した新作で、ユービーアイソフト創業25周年記念作品でもある。

王道の良さと面白さを徹底追及した、破格の傑作アクションゲームだ。

ゲーム内容は横スクロールで展開する、ステージクリア型アクションゲーム。主人公のレイマンとその仲間達を操作し、世界を蝕む悪夢によって捕らわれた妖精達を救出すべく、多彩なステージを駆け抜けていくというものだ。アクションゲームとしての作りは任天堂の『スーパーマリオブラザーズ』、『スーパードンキーコング』等に非常に近い。『グレード』と呼ばれるエリアごとに用意されたステージを順に攻略していく形で進行していく本編の構成、踏み付けやパンチ等の攻撃で倒せる敵、ダッシュ移動や垂直駆け上がりと言ったアクション、ライフアイテム込みで最大二回までしか攻撃に耐えられないレイマン達の性質等、横スクロールアクションゲームの王道とも言えるスタイルを徹底追及したものになっている。
本編で攻略していくステージのクリア条件も、『エレクトゥーン』と呼ばれるキャラクター達が捕まった檻を破壊する事と少し特殊だが、檻の大半はステージの最深部に配置されている為、ほとんどゴールを目指すも同然。檻を破壊する手順にしても、檻を覆うバリアの元となる敵を倒してそれを解除し、後は直接攻撃で破壊するだけと、ステージクリア型アクションゲームの取っ付き易さ、親しみ易さを重視したゲームデザインとなっている。
逆にレベルデザイン周りは、独自の工夫が凝らされたものになっている。一言で言うと、ハイブリッド型。ステージ最深部に配置されたエレクトゥーンの檻の破壊を目指すスタンダードステージ、ボスとの戦いが繰り広げられるボスステージの他、モスキート(蚊)のキャラクターに搭乗して迫り来る敵を撃ち落していく横スクロールシューティングステージ、猛スピードで逃げる歩く宝箱を追いかける『トリッキートレジャーチェスト』と呼ばれる特殊なステージが用意されており、アクション一辺倒ではない、多彩な遊びが詰め込まれた玩具箱のような作りになっている。
特にモスキートステージは基本こそ、前方や後方などから迫り来る敵を撃ち落していく王道のシューティング。だが、敵や爆弾等を吸い込み、それを吐き出して敵の集団を一掃、或いは中ボス級の敵に大ダメージを与えるという変わったアクションが盛り込まれており、シューティングゲームでありながらアクションゲーム的な手応えにも秀でた、懐かしくも新しい手触り感を演出した作りになっている。物を吸い込んで吐き出すって、それは『星のカービィ』では…と人によっては感づくかもしれないが、あれをそのままシューティングにした内容と言えば、分かる人なら大体察せるだろう。そんな個性的なステージまで織り込まれた、盛り沢山でバラエティー豊かな内容になっているのである。しかも、シューティングステージ自体の総数もかなりのもの。頻繁に挟まれてくるので、単なるおまけとは一口では言い難い存在感を放っている。しかも、一部にはスタンダードなアクションステージ…と思わせて、途中からシューティングへと様変わりする、変化球な構成のステージもあったりするほど。それでいて、シューティングゲームとしての完成度も高いという凄まじさ。操作性、レベルデザイン、爽快感とありとあらゆる部分がシューティングゲームのお約束を「ガッチリ」と抑えた作りになっているのだ。さながら『グラディウス』、『パロディウス』等の往年の名作をカートゥーン調で表現したとも言うべきその完成度は、シューティングゲーム好きも唸ること請け合いのクオリティ。実際にプレイしてみれば、その作り込みの深さにこのステージがただのおまけとは言えないものである事を痛感させられるだろう。モスキートステージばかりでなく、逃げる宝箱を追いかける『トリッキートレジャーチェスト』も短めながら構成が凝っているほか、高い難易度もあって嫌でも記憶に残る。そうアクション以外のステージも印象に残り易い作り込みが徹底されている辺りがまさにハイブリッド。濃密な体験とはこういうものだ、と言わんばかりのこだわりと作り込みが炸裂した仕上がりになっている。
また、システム周りでも『アビリティ』なる能力強化の要素、それに伴う行動範囲の拡大という『メトロイド』シリーズ等の探索型アクションゲームを髣髴とさせる要素が盛り込まれているのも大きな特徴。基本的に各グレードの序盤には、妖精が捕らわれた『歩く檻』を追いかけ、それを破壊するという小さなミッションが挟まれるステージが用意されている。その歩く檻を破壊し、妖精を救出するとレイマンが新たなアクションを習得。それに伴い、パンチで敵を攻撃できるようになったり、空を浮遊できるようになったり、坂を駆け上がれるようになったりなど、行動範囲が広がっていくのである。つい先程、レイマン自身のアクションを一部紹介したが、実を言うと、そのアクションの大半は最初から使う事ができない。ゲーム開始時はジャンプと踏みつけ、ダッシュぐらいしかできないという、軟弱な状態から始まるようになっているのだ。その為、最初はできる事が少なくて物足りなさがあるのだが、ゲームが進むにつれてアクションが増えていき、色んな事ができるようになっていく。そして、そのアクションを習得する事により、以前クリアステージで手が届かなかった場所が調べられるようになったり、より早いタイムでクリアできるようになるなど、大きな変化が生じていくようになる。なので一度、クリアしたステージに戻ってみたら、思わぬ隠し部屋とアイテムを発見する事ができた!…なんて事が起きたりも。システム自体、そんなに真新しいものではないが、行動範囲が広がっていくワクワク感とリプレイ性を高める要素としてはあまりにも強力。このおかげで単にステージをクリアして行けばいい訳では無いという、構成面の奥深さを際立たせている。
また、段階的にアクションが開放されていく故、個々の操作を覚える敷居が低いのもこのシステムの大きな特色。アクションがゲームを進める度に増えていく仕組み自体はそれほど斬新なシステムという訳ではないが、今作はこの要素を駆使してゲーム展開のバラエティ感、奥深さを演出しており、常にプレイヤーを惹き付けて離さない。一般的にこの手のゲームのプレイヤーアクションというと、最初から全てのアクションが可能となっているのが御約束だが、今作はそこをあえて分散させ、進める楽しさと進化する快感を加味。これまでありそうで無かった、変わった楽しさを作り上げている。実際に隠し部屋探し、アイテム探しのやり込み要素を引き立てるものとして完璧な働きを見せており、行動範囲が広がれば広がるほど、自然と気持ちがそちらに向いてしまうようになっている。基本的に本編のクリアと直接関係ない要素という事で、興味のある人はどうぞ…と言った扱いにされているこの種のやり込み要素だが、今作の場合は「こういう遊びもあるんだよ!」というプレイヤーに更なる楽しみを知ってもらいたいサービス精神に溢れているのが最大の強み。そんな素晴らしい配慮が成された作り込みが成されている。
この他、プレイヤーキャラクターもレイマン以外に多彩なキャラクターが用意されているほか、最大四人までの同時プレイも実装。パーティゲームとしての側面も持たせているなど、まさに至れり尽くせりの豪華絢爛っぷりとなっている。
全体的にアクションゲームとしての作りはまさに王道。悪く言えば、『平凡』だ。だが、アクションだけでなくシューティングまで織り交ぜたハイブリッド仕様のレベルデザイン、段階的にアクションが開放されていくアビリティシステムなど、プレイヤーを惹き付けて離せまいとする工夫が徹底されており、中毒性は抜群。それでいて、ゲーム自体の仕組みも単純明快で取っ付き易いと言う隙の無さ。まさに安心の言葉がよく似合う、サービス精神旺盛の完璧なアクションゲームとなっている。ある意味、海外ゲームらしからぬ丁寧な作りが炸裂した作品とも言える出来なのだ。

そして、今作の魅力は動かす楽しさと気持ちよさを高レベルで演出したアクション周りと絶妙過ぎるゲームバランスである。単刀直入に言おう。今作は今世紀最高の横スクロールアクションゲームと言っても過言ではない圧倒的な完成度を誇る。アクションゲームの肝と言える部分の完成度が桁違いで、任天堂のゲーム並のクオリティに達しているのである。
アクション周りに関しては、とにかく爽快感抜群の一言。海外ゲーム特有のモッサリとした挙動も無く、キビキビ且つ、スムーズにキャラクターが動いてくれるので、全くと言って良いほどストレスを感じさせない作り込みが成されている。アクションの種類にしても、ジャンプとダッシュと言った基本的なもののほか、パンチに空中浮遊、急降下アタック、垂直駆け上がり等、躍動感とハチャメチャさに溢れたものが揃っているのに加え、それが簡単且つ、スピーディに繰り出せるのでただ動かしているだけでも楽しい気持ちに浸る事ができる。何かと海外製のアクションゲームと言うと、リアリティを追求してか、挙動を変に生々しくする傾向があるが、今作にそんな所は皆無。それどころか、任天堂のマリオに匹敵する楽しいアクションと操作性を実現する!…という確固たる信念に基づいて作られているので、日本製のアクションゲームと何ら変わらぬ素晴らしい手触り感となっているのだ。アクションゲームは操作性の良さと動かす楽しさこそ全て、という方も納得の完成度!ダッシュ移動前の助走をする際など、全く癖が無いという訳ではないが、その素晴らしい手触り感と軽快な動きには、アクションゲームをやり込んだ方ならこのゲーム、正し過ぎる!…と唸ってしまうだろう。
また、そう言ったアクションを段階的に開放していくアビリティシステムも素晴らしい。アクションが増える事によってそれまで、行く事のできなかった道が広がっていく面白さは『メトロイド』や『悪魔城ドラキュラ(月下の夜想曲ほか)』でお馴染みだが、今作はそれをステージクリア型アクションへと大変絶妙なバランスで落とし込んでいる。アクション習得後、どのような事ができるのかを見せるデモンストレーションの道筋がしっかりと組み立てられているのも完璧だ。遊びながらアクションの特徴や癖を覚えられるチュートリアルとして完成されているだけでなく、このアクションがあれば以前クリアしたステージのあの場所に届くのでは?という事を考えさせるきっかけとしても機能している。そして、そのきっかけを元にクリア済みのステージに立ち戻ってみたりなど、自然とプレイヤーを寄り道へと誘う要素として成り立っているのも絶妙だ。無理して戻る必要は無い等、決して強制させるような事にしてないのも見事。どんどん前へと突き進んでいくのもアクションゲームの醍醐味と、しっかりと分かった作りにされている辺りもさすがと言わざるを得ない。プレイヤー自身に自然に気付いてもらう形で、ゲーム側はあくまでもそれをサポートする程度に徹する。その適切な位置付けを行った作りは嫌らしさが無く、それでいて興味の無い人には見向きされ難い寄り道要素の存在感を引き立てるものになっていて素晴らしい。製作スタッフのステージクリア型アクションゲームに対する理解の深さと面白さを演出する事へのこだわりを痛感させられるばかりである。安易な発想で入れ込んだことを思わせないこの作りは本当に圧巻の一言だ。
そんなアクションの面白さと可能性を見せ付けるレベルデザイン、ステージ構成の完成度の高さと無茶苦茶さも特筆に値する。アクションを段階的に開放していく序盤、開放されたアクションで難関を突破していく後半と色分けが非常に上手い。何気に今作は二部構成になっており、一部はアクションの仕組みを把握させる事に徹し、二部はそれを応用させるステージ中心に構成するなど、行動範囲が広がっていく事の面白さを徹底的に突き詰めた作り込みが成されている。個々のステージの作り込み具合も凄い。簡潔に言ってしまうと、荒唐無稽に次ぐ荒唐無稽の連続。更にステージ1つ1つが短めなのも秀逸な所。大体3〜5分程度でクリアできるので、気軽に遊べる。終盤では10分以上かかるステージも登場するが、復帰ポイントが豊富に仕掛けられているのもあって、ダレずに楽しめる。短めだからと言って、一つ一つが薄い訳でも無く、しっかりと個々のステージごとに個性を演出している辺りも見所。同じようなステージでも、敵配置や仕掛けのパターンが大幅に変わっていたりなど、プレイヤーに既視感を与えない為の工夫が細部に至るまで凝らされている。その作り込みの深さたるや、任天堂のアクションゲームに迫りくるレベル。人によってはそれすら上回る質と感じてしまうかもしれない。また、そうも短めの構成となっているのもあり、グイグイ進めて行ってしまう中毒性にも秀でている。どんなステージがあるのか、勢い任せで進めて行ったら既に中盤まで到達してしまってた…なんて事も起きるなど、そのテンポの良さと奥深さには度肝を抜かれること必至だ。
細かな所でも、セーブはフルオートであるなど、環境面での配慮も完璧。難易度も復帰点の多さもあって気軽に遊べるバランスになっている上、残機の概念が存在しないのでゲームオーバーになる心配は一切無し。しかも、あまりにミスを重ねているとスキップ機能が発動するという救済処置も実装!無論、頼り過ぎると途中で先のステージに進めなくなってしまう弊害も生じたりするのだが、アクションゲームが苦手な人も先に進められるように…という配慮は見事。何よりも、任天堂のゲームを完全に真似ているのが逆に感動すら覚えるほどだ。
そうも隙の無い作りもあって、全体的な完成度はマリオやドンキーと肩を並べるレベル。正直、アクションゲームを愛する人ならば絶対にやらなければならないほど。全てにおいて出来が超越している。しかも…だ。しかも!このクオリティで、お値段税抜き2381円!2381円!2381円なのだ!破格にも程がある。しつこいが、2381円!6800円では無い。3000円以下なのだ!だが、プレイすれば誰もが「こんなの3000円以下で売るものじゃない!それ以上で売るべきだろ!!正気かよ!?」と突っ込みたくなると同時に申し訳ない感情が沸き上がること必至。しつこいが、こんなに盛り沢山で完成度なのに2500円なのである。とんでおない話だ。そんなにも安いゲームにフルプライス並の密度など…と思う方は是非、チャレンジしてみて欲しい。何故、こうもしつこく言い続けてきたのか。その理由を思い知る事になるだろう。

また、操作性も先に少し触れてはいるが、あまりにも完璧で文句の付け所が無い。キャラクターはよく動くしレスポンスも良好、ボタンの配置にしてもスーパーファミコン時代のアクションゲームのスタンダードに則ったものになっているなど、ケチをつけるところがほとんど無い仕上がりになっている。唯一、ダッシュボタンがR1ボタンな所は特殊だが、これが意外と良い。親指で二つのボタンを二度押す必要も無く、親指と薬指の二つで分けての操作になるので、同時押し特有のきつさが薄いのは特筆に値する。この適切な配置を考えたスタッフには冗談抜きに拍手を送りたいところだ。
ボリュームも充実し過ぎ。メインステージだけでも60以上、更にステージ上に散らばったマリオで言う所のコインに当たる『ラム』の規定数回収、隠し部屋探しなど、寄り道要素も豊富。しかも、スペシャルなグレードも用意されているなど、『スーパードンキーコング』シリーズを意識した特典まで収録されている。また、トロフィー機能にも対応。値段の安さとは裏腹にプラチナトロフィーも用意されていたりと、コンプリートし甲斐のある内容になっているのも注目だ。
グラフィックの質も桁違いに高い。どう見てもアニメ同然なイラストのキャラクターが表情豊かに動く様には度肝を抜かれること必至。背景も芸術的なまでに美しく、思わず見惚れてしまうほどの出来。特に水中面の美しさは必見も必見。アニメ調で表現された透明感溢れるそのビジュアルには、3DCGでは到底真似できない世界を思い知らされるだろう。

音楽も独特ながら、印象深くて楽しいノリの楽曲が満載。アクションやアイテム獲得に応じて曲調が変化するなど、演出周りもかなり凝った作り込みが成されていて、キャラクターを動かす楽しさを引き立てているのが見事。効果音も大変素晴らしく、敵をパンチなどで攻撃した際の質感溢れる音には癖になる快感を覚える…かも。
その他、技術的な部分でもロード時間が短め、そのロード中にはアクションの練習ができる簡易ステージを設け、待ち時間の退屈しのぎができるなど、プレイヤーを変に待たせない工夫が凝らされているのも見事。ストーリーも必要最小限に描くとかなり抑えていて、あくまでも本編はアクションと割り切った作りになっているのが潔くて気持ちいい。
正直、欠点らしい欠点はほとんど無い。強いて言うならストーリーが意味不明な点と、キャラクターデザイン。特に後者はフランス生まれとだけあって非常に癖が強い。一部、グロテスクな表現もあったりするので(とは言え、全年齢の域に収まった控え目なものである)、苦手な人なら吐き気を催しかけないほどだ。また、アクションが少ない序盤は行動範囲が狭いのもあってか、開放感が感じられず、アクションゲームとしてはイマイチな所が出てしまっている。面白さが爆発するのが序盤終わり頃、一通りのアクションが揃ってからというのも少々厳しい。ただ、そのような仕組みにしたからこその恩恵も沢山あるので、一長一短と言ったところである。
そうも海外製特有の難点があるが、アクションゲームとしての完成度は傑作以上のもの。絵的に万人向けではないが、ゲーム自体は親しみ易い作りになっていて、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーが楽しめる仕上がりになっている。操作性にレベルデザイン、ゲームバランス、更にはグラフィックにボリュームと、何もかもが任天堂作品レベルのとんでもないクオリティに達している上、値段も2381円という破格の設定になっている今作。PS3本体を持っている方ならば、是非とも遊んでみて頂きたい、究極の横スクロールアクションゲームにして世紀の傑作だ。アクションゲームが好きな方ならば絶対に遊んで然るべき!これを遊ばずしてアクションゲームは語れない。2381円でこうも質の高いゲームを売ってしまうユービーアイは何を考えているのか。これこそまさに(最高に良い意味で)狂気の沙汰である。超お薦めです。
なお、今作はPS3版以外にプレイステーションVita版、ニンテンドー3DS版も出ているが、この内、3DS版はロードの長期化と音質の劣化など、多くの難点を持った作りになっているので要注意。Vita版もキーアサインが別物であるなど、少し厄介な難点を持っているので要注意だ。このPS3版はそんな難点一切無し。なので、プレイする際は是非こちらを!
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