Written in Japanese. Japanese fonts required to view this site / Game Review & Data Base Site
  1. ホーム>
  2. Review Box>
  3. PlayStation 4>
  4. Entwind(エントワインド)
≫Entwind(エントワインド)
■発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
■開発元 PixelOpus
■ジャンル ソウシソウアイ・フライトアクション
■CERO A(全年齢対象)
■定価 972円(税込)
■公式サイト ≫こちら
▼Information
■プレイ人数 1人
■セーブデータ数 1つ
■必要HDD容量 1.8GB以上
■その他 Play Station Network対応
■推定クリア時間 3〜4時間(エンディング目的)、15〜25時間(完全攻略目的)


いつもいっしょ、ずっとバラバラ。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆二匹のキャラクターを同時に動かし、ポイントを潜り抜けていく単純ながらも手強いゲームシステム
◆幻想的で、見る者の目を見張るグラフィック(エフェクト演出も非常に個性的)
◆幻想的なグラフィックに絶妙にマッチした、静かで時に情熱的な一面も見せる音楽
◆グラフィックの見た目から漂う、雰囲気ゲームとしての先入観を鉄拳でぶち壊されるかのような衝撃性を秘めた硬派な難易度(それなりのテクニックを駆使しないとゲームクリアは不可能)
◆左右のスティックとL1、L2ボタンしか使わない設計ながら、意外な手強さと癖の強さを持った操作性
◆自由に飛び回れる開放感と独特のグラフィックで構築されたビジュアルが光る、ドラゴンステージ
◆僅かなミスが許されないシビアさと限界に挑む面白さに富んだ『チャレンジモード』
◆短めながらも、難易度も高さもあって結構な充実感を得られるボリューム

--- Bad Point ---
◆悪く言えば、雰囲気ゲームをイメージしたプレイヤーの心を圧し折る難易度
◆思い通りに動かしたければ相当な練習が必須となる、悪く言えば人を選ぶ操作性
◆『ストーリーモード』中盤以降に生じる難易度の急上昇(長期戦となる展開が連発)
◆開放感が素敵なのに、いつでも自由に楽しめるゲームモード非搭載なのが勿体ないドラゴンステージ
◆鬼畜にも限度があるトロフィーの存在(特に『持続』。取得できたら周囲に自慢しても許されるほど)
▼Review ≪Last Update : 1/22/2017≫
一緒になりたくば、この試練を潜り抜けろ。

…二匹同時で。


古代中国より伝わる、引き裂かれた恋人達の物語を題材に製作されたアクションゲーム。開発はアメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグに拠点を置くカーネギーメロン大学、カリフォルニア州サンノゼ市に本部を置くサンノゼ州立大学の卒業生達で構成されたソニーの小規模デベロッパー『Pixelopus』が担当。

雰囲気ゲーの皮を被った、尖りまくりの難易度で魅せる驚きの意欲作である。

ゲーム内容は強制3Dスクロールで展開する、ステージクリア型アクションゲーム。鳥と魚の二匹を同時に操作し、それぞれの色に対応した『ポイント』を潜り抜け、『キズナのカケラ』を集めながらドラゴン形態への合体を目指すというものだ。
収録ゲームモードは二種類。ステージを順に攻略していく『ストーリーモード』、スコアアタックが楽しめる『チャレンジモード』が用意されている。本編に当たるのは『ストーリーモード』。プレイヤーキャラクターである鳥と魚の二匹を操作し、「いのち」という単位で区切られたステージを順に攻略していく。ステージの攻略条件は単純で、鳥と魚の二匹がドラゴンへと進化する事。その為にプレイヤーは各ステージに配置された『ポイント』を潜り抜けながら、進化へのカギとなるアイテム『キズナのカケラ』を集め、画面上部に表示された『ゲージ』を溜めていき、その最大値到達を目指すという感じだ。一見すると、簡単そうではある。しかし、これがかなりのクセモノ。先の通り、今作のプレイヤーキャラクターは鳥と魚の二匹で、双方を”同時に”操作していかなければならない。つまり、『ポイント』の通過にせよ、『キズナのカケラ』の回収にせよ、二匹同時に行わなければならない。二匹同時に行わなければならないのだ。大事な事なので二回言わせて頂いた。
より具体的なゲームシステム及び、流れについて解説していくと、今作では画面内の右側に鳥、左側に魚という形でキャラクターが配置されている。この二匹を左の鳥は左スティック、右の魚は右スティックを用いて半円を描くように動かし、行く手を阻む『ポイント』を通過したり、『キズナのカケラ』を集めたりしていく。半円と表したように、それぞれの位置を入れ替える事は不可能。左は鳥、右は魚とその場を飛び越えた行動は取れない縛りが設けている為、その立ち位置を考慮した操作が要求されてくるようになっている。また、通過対象の『ポイント』には二匹のキャラクターに合わせた色が設定されており、オレンジの場合は同じくオレンジの鳥を、ブルーの場合は同じくブルーの魚を、と言った具合にそれぞれの色と一致させる形でキャラクターを動かし、潜り抜けていく。当然ながら、仮にオレンジとブルーの二つのポイントが現れた際は二匹を同時に動かし、そのポイントを潜り抜けなければならない。更に中にはグリーンのポイントもあり、これに対しては鳥と魚を操作範囲の限界点に当たる上下、いずれかの所まで一緒に動かし、仮の合体状態になってグリーンのオーラが発光した状態になれば潜り抜ける事ができる。言うまでもないが、潜り抜ける際にポイントとキャラクターが重なっていなかったり、(グリーンのポイントだけに限った話になるが)色が不一致しているとミス扱いとなり、画面上部の『ゲージ』が減少。ドラゴンへの進化が遅くなるだけに留まらず、ステージの攻略時間も長引くペナルティを課せられる。逆にゲームオーバーになる事は無く(※『チャレンジモード』には存在)、ステージ攻略を続けられるのだが、先の通りにミスを重ねれば重ねるほどに長い時間、拘束されるハメに。そう言った地獄のような苦行を回避する為、現れるポイントに対応したキャラクターを重ねて潜り抜け、ドラゴンへと進化という名のゴールを目指す。それが大まかなステージの流れ。ミス無く、的確な判断と独特の操作が要求される、ストイックなものになっているのだ。なので、単純そうに見えて実は意外と鬼。軽い気持ちで手を出せば、大火傷するものになっている。
更にもう少し、解説すべき箇所がある。『キズナのカケラ』と『ゲージ』、そしてドラゴンへの進化後なのだが、まず前者二つは単純に最大値まで上げればそのままドラゴンへと進化できる訳では無い。最大値まで溜まるとL1、R1ボタンの同時押しを促すサインが画面上に表示され、押すと共にステージのスクロールスピードが上昇。ドラゴンへの進化に向けた最終モード(※勝手に命名)へ移行する。この最終モード時に行く手を阻む『ポイント』をノーミスで通過し、画面上部の『ゲージ』が最大値まで溜まると、ドラゴンへ進化するという流れになっている。なので、アイテムを集め続ければそのままステージクリアになる訳ではあらず。最後の一まとめみたいな事も求められてくるようになっている。そして当然ながら、この最終モード時にミスすると『ゲージ』が減少。再び『キズナのカケラ』を集めるペナルティが処せられてしまう。さすがに『ゲージ』がゼロまでリセットされる事はないにせよ、そうなった時のガッカリ感がどれほど計り知れないものなのかは言うまでもなく。そんな容赦の無い一面も持った作りになっているのである。
無事にドラゴンに進化できた時だが、そうなればそのままステージクリア…という訳では無く、箱庭の3D空間でドラゴンを操作するパートへと突入する事になる。と言っても、内容的にはボーナスステージ同然で、メインのステージほどの高難易度では無い。基本的に『キズナのカケラ』を一定量集め、『ゲージ』を溜めていくだけ。集めるに当たって特殊な操作を求められる事も無く、単にフィールド上にあるカケラを探して回収していく事になる。そして、全てのカケラを集めるとL1、R1ボタンの同時押しを促すアイコンが表示され、押すと飛行の軌跡が描けるようになり、それを全て描き終えるとゴールとなる光がフィールド上に出現。そこまでドラゴンを移動させて到達すれば、ようやくステージクリアになるのだ。そして、以降は再びポイント通過とカケラ集めの繰り返し。それらの事柄をこなし、ステージを進めていくのだ。
文章に起こすと複雑そうに見えてしまうが、先の通りにやる事は単純。その二つだけを覚えておけば十分遊べる、古き良き時代の匂い漂うアクションゲームになっている。また、ここまでの解説は『ストーリーモード』に限った話だが、『チャレンジモード』はほとんど別物。ゲームオーバーの概念があるほか、プレイヤーの持久力を試すエンドレス方式でステージが展開していくなど、玄人を対象にしたシステムとゲームバランスを特色としている。更にこの『チャレンジモード』はオンラインランキングにも対応しており、世界中のプレイヤー同士で記録争いを楽しむ事も可能。思わずムキになって遊んでしまいそうな側面も併せ持っている。
この他、今作はグラフィック周りもアーティスティックなCGで描写するという独自の作り込みが成されており、見た目の面でもインパクト十分な仕上がりになっている。それ故に雰囲気ゲーとしての一面も。但し、実際の本編は結構、ガチガチなまでにゲームを推した作り。どちらかというと、雰囲気重視のゲームはその辺を温めに設定する傾向があるが、今作はその真逆を行っていて、ゲーム好きをも唸らせる手応えを演出している。
こんな具合にゲームとしての作りは単純で、ビジュアル面にも凝った出来。しかし、その実態は古き良き時代の香り漂うガチなアクションゲームで、プレイヤーの印象を大きく裏切る手応えを提供する作品になっている。まさに見た目と中身が一致しないゲーム。それでいて、特異な操作でプレイヤーを翻弄させるゲームでもあるのだ。

そして、今作の魅力はそんな雰囲気ゲーの見た目とは真逆のストイックなゲーム性である。グラフィックのテイストから、大半のプレイヤーは今作に対し、このような印象を抱くかもしれない。『ICO(イコ)』のような雰囲気を売りとしたゲームなのか、と。少し時代を進めれば、プレイステーション3及びプレイステーション4で配信された『Flowerly(フラワリー)』、『風ノ旅ビト』と同じタイプのゲームとすら思うかもしれない。後者はグラフィックのテイストも似ているので尚更だ。しかし、肝心の内容は、先述の通りにストイック。雰囲気を楽しむ余裕すら与えない、やり応え抜群の作りになっているのだ。
特に操作性、基本システム周りはその象徴。一見、簡単そうなのだが、実際は真逆。慣れない操作で動かす事の難しさを存分に思い知らされるほどに手強いのである。主に二匹を同時に動かして潜り抜けるポイントはその真骨頂。一緒に動かしたつもりがタイミングがずれていたりなど、プレイヤーが描いたイメージとは異なる動きが具現化する事態が頻発し、ミスの判定が下されると言ったスパルタ過ぎる展開が繰り広げられるのだ。しかも、微妙なズレすら許さないほどポイント通過の判定はシビア。併せてキャラクターはスティックで動かす、いわゆる入力時の力加減が細かく反映されるアナログ操作になっている為、相当な微調整も要求される。加えて、動かす際には半円を描くようにスティックを回すので、手にも多少の負担がかかるというおまけ付き。この辺は個人差もあるので、人によってはそれほど疲労を感じたりしないかもしれないが、そうも特殊な操作の要求とシビアな判定というコラボレーションが行われているとだけあって、ミス無くステージを進めていくとなると、正確且つ適切な力加減を加える操作が必須。やる事自体は簡単でありながらも、プレイヤー自身の実力と根気が結果を左右するとも言うべき調整が成されているのだ。
シビアなのはこれだけに留まらず。ステージ構成もその手強さを引き立てるレベルデザインが図られている。さすがに序盤はポイントの配置及びその傾向は大人しめで、高度なテクニックを要求する場面は少なめ。操作に慣れきってないタイミングなので、それを踏まえた難易度設定が成されている。かと言って、ノーミスで行けるほど温い訳では無いのだが、まだ自分自身が操作に慣れてないからダメなんだと知らされるかのような適切な難しさ。プレイヤーのスキルを踏まえたバランスでまとめられている。しかし、中盤以降になるとそのノリが過激化。ミス無く潜り抜ける事を要求するポイントが登場するだけに留まらず、事前の操作からの急な転換を求めるかのような配置が増えるほか、酷いものでは動き続けるポイントという陰湿な類のものまで出してくるなど、プレイヤーに牙を向くかのような過酷な展開が繰り広げられるようになるのだ。もはや、持久戦を強いるも同然なバランス。序盤が天国なら、中盤以降は地獄と言っても何ら不思議では無い作りになってしまっている。なので、その辺りまで来ると初見ノーミスでクリアなんてほとんど不可能。更にミスを重ねる事が増えるのでステージに留まる時間も長期化し、プレイヤーを一層疲れさせる。そして、ポイントの配置と傾向も激しくなるだけあって、もはやステージ上の雰囲気を味わう余裕も消滅。完全に硬派なノリのアクションゲームとして、その様相を一変させてしまうのである。
こんな作り込みが成されているだけあって、本当にゲームスタート時とクリア時の印象の違いが笑っちゃうぐらいに露骨。『ICO(イコ)』や『風ノ旅ビト』のような雰囲気ゲーとして遊んでいたら、終わった頃には『ロックマン』や『グラディウス』を遊んだ気分になっていたみたいに、大きなギャップを感じてしまうのである。これもまた、先の操作性の力加減と同様、個人差に左右される所ではあるが、実際に遊んでみれば、今作が雰囲気ゲーでない事を思い知らされるのは確実。先の繰り返しになってしまうが、本当に雰囲気ゲーのタブーに切り込んだかの如き内容になっているのである。
それだけに、一通り遊び終えた後の印象の濃さも半端ではない。そもそも、全てのステージを終えた後の感想が最初から180度変わるだけでも、今作の持つ個性の強さを察する事ができるはずだ。そして、カジュアルな見た目にしながら、プレイヤーに噛み付くレベルデザインとゲームバランスもまた、製作スタッフの攻めの姿勢が現れているのが面白い。プレイヤーを驚かし、騙す事に心血を注いで作り上げた事を感じさせられる。悪く言えば、プレイヤーに対して喧嘩を売る行為に等しいが、雰囲気ゲーのセオリーに倣わず、自分達の求めるゲームを純粋に作る事に徹した手法には、潔さと同時にクリエイターとしての意地が現れている。ダウンロード配信専用タイトルという、パッケージ以上に尖った作品を作れるからこその強みを活かした作りには素直に拍手。セオリーに捉われずに新たな可能性を切り開いた手腕は本当にお見事の一言に尽きるところだ。
しかし、やはりこのような作りにした事で勿体ないゲームになってしまっているのも事実。何より、雰囲気抜群のグラフィックを用いながら、それをほとんど楽しませない、穏やかな気持ちになれないのはかなり手痛い欠点。雰囲気ゲーの皮を被った硬派なアクションゲームという特色自体の聞こえはいいが、その雰囲気ゲーとしての余地も『フリーモード』なる各々のステージを自由に動き回れるモードを用意したりして、残す意義があったのではないのだろうか。折角、グラフィック自体の完成度が高いというのに、見事にその魅力を捨ててしまっている感が否めない。また、肝心のバランス、レベルデザインも中盤以降は苛烈にし過ぎとしか言い様がない。『チャレンジモード』というやり込み型のゲームモードを用意するのなら、そちらに難しさを委ねて『ストーリーモード』は程々の難しさに抑えるという選択肢も取れただろうに、それを実施せずにまとめてしまっている所に棲み分けの不十分さを感じてしまう。もう少し、割り切った調整にしても良かったのではないだろうか。実際にストーリーモードをまったりなノリにしていれば、先のグラフィックの活用失敗もカバーできた可能性があるだけに、本当に勿体ない事をしているなと思うばかりだ。
それらの難点の所為で、必要以上にプレイヤーを選ぶ作品と化している感も否めないが、そうした事による独自性が現れた内容になっているのも事実。前代未聞のやり応え抜群の雰囲気ゲーというだけでも強烈な印象があり、他に類を見ない輝きを放つ作品として昇華させている所もあるので、苛烈なバランスが一概に悪いと言い切れないのが何とももどかしいところ。そういう意味でも、本当にインディーズらしい尖った作品。刺激的な体験をもたらす作りになっているのだ。

この他、ボリュームもステージ総数は二桁にも行かない程度と控え目。しかし、基本的な難易度が高めだけあってプレイ時の充実感は非常に高く、エンディング後には良くも悪くも疲労感を感じさせる内容になっている。また、『チャレンジモード』以外にもトロフィー集めと言ったやり込み要素を収録しているので、全てをやり尽そうとなれば長く遊べる作りになっている。ただ、トロフィー集めに関しては冗談抜きに鬼畜。はっきり言って、数あるプレイステーションハード向けのゲームの中でも最上位に君臨する難しさだ。何を大袈裟な、と思うかもしれないが、嘘偽りのない事実である。実際に今作の鬼畜さを現す『持続』のトロフィー獲得に挑戦してみて欲しい。その凶悪さには圧倒的な絶望感を覚えること間違いなしだ。
操作性も先程、慣れない事を要求されるだけに癖が強いと言ったが、使うのは左右のスティックとL1、R1ボタンだけなので、取っ付きは悪くない。また、そのシンプルさ故にチュートリアルも最小限の内容に抑えられている為、テンポ良く本編を進めていけるのも地味な強み。こう言った所は、まさに昔ながらのゲームとしての強みを発揮させた格好。その割り切りっぷりには、往年のゲームを遊んできたプレイヤーならちょっとした嬉しさを感じるかもしれない。
そして、散々語ってきた事ではあるが、グラフィックも素晴らしい出来。中でも背景の美しさは驚異的で、息を飲むようなビジュアルが画面いっぱいに展開される。個々のビジュアルをより美しく際立たせるエフェクト周りも素晴らしく、もはや芸術同然。それだけに、これを存分に楽しめない調整が施されたゲームバランスが惜しまれるばかりだ。
音楽も良質。基本的に雰囲気重視の作風の為、印象に残る曲が揃っている訳では無いのだが、ゲーム本編の流れと絶妙にマッチした作りは絶品。必要以上にうるさくなく、難易度の高い本編に集中し易い程度に自己主張を抑えているのもバランスが取れており、その計算された作りには作曲者の本気と言うものを痛感させられるだろう。

演出周りも完璧の一言。エフェクト周りだけでなく、各ステージの背景と何らかの関連を語るかのようなストーリーの描写が秀逸。雰囲気を引き立てる音楽との相乗効果もあって、非常にインパクトのある仕上がりになっている。
その他、ローカライズ、ロード時間などの部分に関してもこれと言って大きな難点は無く、遊ぶに当たってそれほど大きなストレスを与える事も無い程度の仕上がりとなっている。
見た目が雰囲気ゲーなのに肝心の中身はガチガチなアクションゲームと、ギャップの激しさと中盤以降の苛烈さがタマにキズで、軽い気持ちで手を伸ばすと致命傷を喰らうのは必至。間違っても『ICO(イコ)』、『風ノ旅ビト』のようなゲームが好きな人は手を出してはいけない作品ではある。しかし、そんな雰囲気を売りにしたゲームとは真逆の方向を突き詰めたゲームバランスに独自の魅力があるのもまた事実。そういう事からも、他に類を見ない個性を持つ今作。正直、そのようなプレイヤーがどれだけいるのか未知数だが、雰囲気とゲームとしてのやり応えの双方を求める人なら、遊んでみる価値はある尖った佳作である。念の為だが、悪い作品では無い。しかし、声を大にしてお薦めできるゲームでもない。とにかく、色々と危険な一面を持ったゲームになっているので、遊ぼうと考えている方は是非、事前確認を徹底して頂きたい。さすればギャップから来るダメージを最小限に抑えられる…はず。
≫トップに戻る≪