Written in Japanese. Japanese fonts required to view this site / Game Review & Data Base Site
  1. ホーム>
  2. Review Box>
  3. Family Computer >
  4. スーパーマリオブラザーズ3
≫スーパーマリオブラザーズ3
■発売元 任天堂
■ジャンル アクション
■CERO A(全年齢対象)
■定価 ファミコン版:6500円(税別)
バーチャルコンソール版:514円(税込)
■公式サイト ≫VC版:(Wii) / (3DS) / (WiiU)
▼Information
■プレイ人数 1〜2人
■セーブデータ数 無し(※バックアップ機能・パスワードコンテニュー無し)
■総説明書ページ数 紛失している為、不明
■推定クリア時間 6〜7時間
マリオとルイージの活躍で平和になったキノコ王国だったが、このキノコ王国はキノコワールドのほんの入り口。
その奥にはたくさんの不思議な国があった。

二度に渡ってこらしめた大魔王クッパも、マリオのいるキノコ王国からは手を引いたものの、今度はコクッパ7兄弟を仲間に入れ、ワールドのあちこちでイタズラのやり放題。
遂には各国に古くから伝わる魔法の杖を盗み出し、王様達を動物の姿に変えてしまう。

マリオとルイージはコクッパから杖を奪い返し、王様を元の姿に戻す為、ピーチ姫とキノピオに見送られて、2人は不思議に満ちたキノコワールドの奥へと進んで行くのだった。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆順序を僅かながら決められるようになり、プレイヤーの思うがままに攻略していけるようにした大胆な本編構成
◆砦、飛行船、砂漠、雪原と言った新しい舞台が登場し、より彩豊かになったコース
◆それらの新たな舞台と同時に大幅な充実化が図られたコース上の仕掛け(強制スクロール、一定時間経つと落ちる足場と言った新たなものも数多く登場)
◆同じく新たな舞台と同時に明確な個性付けが行われ、世界観の深みが増した各ワールド
◆物を持ち運ぶ、高速ダッシュするなど、機動性の強化が図られたマリオのアクション
◆空を飛べる「しっぽマリオ」、水中を思うがままに動ける「カエルマリオ」など、前二作以上の充実化が図られた変身アクション(特に「しっぽマリオ」のシュールさは必見)
◆背中を見せると襲い掛かってくる幽霊、マリオ自身を食べようとして来る巨大な魚など、新たな面子が盛り沢山の敵キャラクター達(特にあるコースで登場する「太陽」の敵は必見)
◆個別のキャラが登場する仕組みとなり、多様化が図られたワールドごとのボス戦
◆初心者救済措置と難易度選択機能の二つの顔を持つ仕組みが面白い、新要素の「ストックアイテム」
◆交代方式で進む作りに改善され、協力プレイとしての側面が強化された二人プレイモード
◆双方を白熱させる魅力と恐ろしさを秘めた、二人プレイ専用の「バトルゲーム」
◆本編攻略の息抜きとして用意され、プレイすることによる特典もしっかりと設けられた「絵合わせ」、「神経衰弱」のミニゲーム(二人プレイ時には「神経衰弱」で対戦も対応!)
◆多少、挙動に変化が加わったが、前二作譲りの快適さは健在の操作性
◆コース総数80以上のファミコンのアクションゲームとしては規格外のボリューム
◆優し過ぎず、難し過ぎずの適切な遊び応えが表現された、絶妙な難易度設定
◆キャラクターから背景まで全てがコミカルなデザインに刷新された、新鮮味のあるグラフィック
◆新曲中心の構成になったのに加え、曲数も大幅に増えた音楽(耳に残る名曲も充実)
◆前二作とは構成が改まったほか、テキストメッセージも表示されるようになり、僅かに強化が図られたストーリー

--- Bad Point ---
◆大ボリュームな内容に不釣り合い極まりないセーブ&パスワードコンティニューシステム非搭載の仕様(一応、ワープアイテムで疑似的に途中経過を保存するプレイはできるが…)
◆裏を返せば、入れ込み過ぎな感も否めないボリューム(特に終盤は過密気味)
◆ゲームオーバー後にしか再プレイできず、残機稼ぎ策が封じられたクリア済みコースの仕様(初心者も気軽に遊べられるよう、再プレイはできるようにした方が良かったように思う)
▼Review ≪Last Update : 6/4/2017≫
七兄弟、大暴れの巻!

けど、今の彼らは子供にあらず…。(設定的に)


前作から急激に上昇した難易度、倍増したボリューム、そして丁寧な作り込みの数々で、多くのプレイヤーを驚かさせた傑作『スーパーマリオブラザーズ2』の続編にして、シリーズ第三弾。前作のファミコンディスクシステムから一変、初代『スーパーマリオブラザーズ』と同じファミコン用ソフトとして発売された。

前二作から刷新されたゲームデザイン、大ボリュームの本編が異彩を放つ傑作だ。

内容は基本的には前作を踏襲。横スクロールのステージクリア型アクションゲームで、主人公のマリオを動かし、大魔王クッパの子供達「コクッパ七人衆」に襲撃された七つの国を治める王様達を助け、黒幕のクッパの打倒を目指すというものだ。本編の構成も前二作と変わらない。制限時間以内にゴールへの到達を目指すというものである。しかし、それ以外のシステム周りは大幅に一新。別物同然なものに変貌を遂げている。
第一に本編構成だが、1から順番にコースを攻略していく流れでは無くなった。プレイヤーが次に遊ぶコースがある程度ながら任意選択できるようになり、2面を飛ばし、次の3面を攻略すると言った方法で進めていけるようになったのだ。そのような攻略を可能にしたのが新システムの「ワールドマップ」。今作ではワールドごとの全体図を描いたマップが新規に追加され、そのマップ上でマリオを動かしてコースを選び、攻略に挑むという流れに改められたのである。
「ある程度ながら」の通り、全部のコースが自由に選べる訳ではなく、基本的に選べるのはマップ上における分岐点のみ。進行ルート上に一つのコースがあり、それ以外に進める道が無い場合は、そのコースを必ず攻略しなければならない。逆に分岐点にあるコースは片方だけ攻略するのも、両方攻略するのもプレイヤーの自由。分岐の構造によっては、両方とも攻略せず進むことも可能だ。勿論、攻略しなかったからと言ってペナルティは無し。どのワールドも最終的には、最後のコース「お城」で待ち受ける「コクッパ」を撃退すればそれでクリアになるので、プレイヤーの好きなやり方で進めていけるのだ。これによって、今作では前二作以上の攻略自由度を実現。また、ワールドを早くクリアしたい、苦手なコースは飛ばしたいというプレイヤーの欲求に応えてくれる作りになり、よりテンポ良く、且つ思うがままの攻略を楽しめるようになった。アクションゲームとしても、1面をクリアしたら次は2面という暗黙の決まり事を根底から覆すシステムという事で、非常に革新的。プレイヤーの欲求がそのまま反映される、秀逸なものに仕上げられている。
また、マップ追加でワールドごとの個性付けも成され、世界観が拡大。最初のワールド『草原の国』なら、コースの大半は地上面や地下面で占められていたり、その先のワールド『海の国』は水中面がコースの大半を占めるなど、その国ごとのテーマに沿ったデザインが施され、より一層、冒険しているという手応えと実感が湧く作りへと進化を遂げている。
世界観拡大に併せて、コースにも新種が追加。前作でいう所の城が複雑化した『砦』、流砂の仕掛けが張り巡らされた『砂漠』、滑り易くてマリオ自身の制御が難しくなる氷の床で敷き詰められた『氷上』などが新たに登場し、プレイヤーに驚きと笑いを提供する。地上、地下、水中のお馴染みのコースもパワーアップが施されており、中でも地上パートも導入されたハイブリッド型の構成の水中面は必見。陸地との関係性を明確にした特徴的な作りにもまた、世界観の広がりというものを実感させられるだろう。仕掛けに関しても新種が大量追加。乗ると落下するリフト、タイミング良くジャンプボタンを押すと高いジャンプが可能になる「音符ブロック」、レンガブロックとコインを逆転させる「Pスイッチ」と言った特徴的なものが用意され、前二作以上に賑やかな展開を演出する。中には「強制スクロール」なる、コース全体が自動でスクロールしていくという大胆且つ、奇抜なアイディアが炸裂したものもあったりと、実に刺激的。極め付けにマリオの行く手を阻む敵キャラクター達にも新種が追加され、新たな攻撃方法で襲い掛かってきたりと、まさにてんやわんや。この本編全体の刷新だけでも、今作が前作とは明らかに性質の異なる続編というのが察せるだろう。こんな作りになっているだけあって、今回はゲームとしての新鮮味も抜群。ほとんど別のゲームと言わんばかりのものになっているのだ。
更に本編のみならず、第二としてパワーアップシステム全般も大きく進化。基本的な仕組み自体は前二作と共通だが、マリオの変身のパターンが増加。前作までのスーパーマリオ、ファイヤーマリオ以外に、しっぽマリオ、たぬきマリオ、カエルマリオ、ハンマーマリオと言った新しい形態が追加されたのだ。それに伴い、アイテムの数も増加。加えて、「ストックアイテム」なるものも登場している。「ストックアイテム」はその名の通り、手元に所持できるアイテム。今作ではスーパーキノコ、ファイヤーフラワー、スーパースター、そして先の新しい変身に連なるアイテムの数々を持ち歩けるようになり、マップ画面上でこのアイテムを選択し、マリオをパワーアップさせ、コースの攻略を挑む事ができるようになったのだ。この『ストックアイテム』はマップ画面上でセレクトボタンを押す事で表示されるメニュー画面から選択し、Aボタンを押す事で使用できる。また「ストックアイテム」はマップ上の「キノピオの家」と呼ばれる場所で入手可能。但し、三つある宝箱の内の一つしかもらえず、プレイヤーが望むアイテムは手に入れられない。そう少し思い通りにならない所こそあるが、こう言った戦術が可能になった事で、コースごとの攻略の自由度は大きく上昇。厄介な敵が登場するコースではファイアーマリオにパワーアップしてから挑むなど、難易度選択機能の役割も果たしていて、ゲームバランスの面でも奥行きを与える魅力的なシステムになっている。また、新たな変身登場に伴い、マリオのアクションにも空を飛ぶ、ハンマーを投げると言った新しいものを追加。特に空を飛ぶアクションは今作屈指の特色。しっぽマリオ、たぬきマリオになった際、一定距離をダッシュした後、ジャンプしてAボタンを連打する事で僅かな時間の間、空を飛べるのだ。これに併せて今回はコースも上に広くなり、場所によっては空中に隠されたアイテムが配置されていたりと、探索する面白さが大幅に増している。アクション自体もシュールで、しっぽを振りながら空を舞うマリオの姿は突っ込み所満載。開発スタッフの奇妙奇天烈なセンスを大いに実感させられるだろう。
この他、甲羅やブロックを持ち運ぶ事ができるようになったほか、ダッシュアクションも先の空を飛べるか否かの指標となる「パワーメーター」なるシステムの追加で多少勝手が変わるなど、変身以外のアクションにも新規のものを実装。
前作はマイナーチェンジな印象の強い作りだったが、今回はまさにフルモデルチェンジ。あらゆる部分が姿を変えた、全く新しい『スーパーマリオブラザーズ』になっている。正直、人によってはこれはスーパーマリオブラザーズなのかと、戸惑いを覚えるかもしれないほどの化けっぷり。前作以上のチャレンジと改革を行った続編になっているのだ。

例によって、今作の魅力は全編において刷新されたゲームデザインである。
数ある刷新箇所の中で、飛び抜けて際立っているのは本編構成とコースデザイン。ワールドマップの実装、それによる攻略の多様化、そして新しい仕掛けとロケーションの強化によって、新しい手応えと刺激に満ちたゲーム展開を演出している。特に攻略の多様化は、今作屈指の売り。それまでの1から順番に攻略していかなければならないというセオリーを覆した革新性、苦手なコースを飛ばしてプレイヤー自身で本編全体の難易度をコントロールできるようにする新しい遊びの提案と、アクションゲームというジャンルに一石を投じる魅力的なものに完成されている。
元々、前二作の時点でも『ワープゾーン』を活用する事で、全部のコースを攻略せずともエンディングに到達できたが、今作はその範囲がコースもその対象になったので、よりプレイヤー側の欲求が反映され易くなった。強制スクロールのコースがダメで、それがメインルート上に無いのなら無視していいし、逆に簡単なコースが片方にあるならそっちを攻略し、もう一つは放置してしまえば良い。そんな順序に縛られる事も無く、プレイヤーの好きなやり方で進めていけるのは実に痛快。製作者が押し付ける事も無く、プレイヤー側で決められるその作りには、前二作からの更なる進化、そして相変わらずのプレイヤーに気持ちよく、楽しく遊んでもらえる事をゲームの根幹とするこだわりが炸裂していて見事。その徹底した割り切り方と押し付けを自重するスタンスには、「楽しく遊ばれてこそのゲーム」という哲学を感じさせられるばかりだ。
丁寧に調整されたゲームバランスも特筆に値する。前作は熟練者向けという事で、難易度が高めに設定されていたが、今回は初心者から上級者までカバーする前々作のコンセプトを踏襲。易し過ぎず、難し過ぎずの適切な難易度で、楽しくも時に辛さも見せるスリリングな冒険をプレイヤーに提供する。そのバランスは無視できるコースにおいても徹底されているので、前作ほどの地獄を経験させられる事はほとんどあらず。選択の余地を与えながら、統一した難易度でまとめているのは圧巻の一言。どうせ無視できるのだから、と言って手を抜かず、適切な難しさでまとめ上げたその出来具合には、統一感に対するこだわり、そしてアクションゲームとしての面白さを厳守するという志の高さを感じさせられるところだ。また、前々作の絶妙なバランスが再び帰ってきたという事で、その頃の難易度が丁度良かったと感じたプレイヤーにとって嬉しい塩梅になっているのも大きな見所。思わず、「待ってしました!」と声を挙げて言いたくなる嬉しさが満ち溢れている。「ストックアイテム」と絡み、最初からパワーアップした状態でコースを始められ、突然のミスを防げるようになっている所に関しても然り。システム用のアイテムを手に入れないと使えない制約があるとは言え、その利便性の高さ、使う事に対する安心感を体験してしまうと、前二作に戻れなくなる…なんて事も起こってしまうかもしれない。
本編を彩るコースの完成度も盤石の出来。砂漠や氷上と言った新たなロケーションの追加、仕掛けと敵キャラクターの増強によって、見応え・やり応え共に大幅にパワーアップしている。その数も凄く、何と80以上!前作の実に2倍以上のボリュームな上、ファミコンのアクションゲームとしても史上最大規模となっている。先の通り、全てのコースは攻略する必要が無いほか、前作同様にワールド単位でワープできる仕掛けも盛り込まれているので、クリアだけを目指すのならそこまで長くは無いのだが、一つ一つ遊んで行った場合、どんな事になるかはお察しの通り。正直、前作でも相当な数のコースが用意されていたが、今回はそれを大幅に上回るだけあって、上級者のプレイヤーも呆気に取られること請け合い。まさにファミコンの本気とも言えるその密度には、忘れ難いインパクトを覚えることになるだろう。
こんな沢山のコースがありながら、一つ一つが独立したコースとして成り立っているのも驚異的。横スクロールだけでなく、今回は縦にスクロールする変わったコースもあるほか、地上と空の二つのワールドマップで成り立った変わり種過ぎるワールドとその二つを繋げる通過点的な構成のコースもあるなど、何処も彼処も仕込まれたアイディアが鮮烈。それでいて、難易度も破たんの無い調整でまとめられているというのだから驚きだ。数の多さもさることながら、作り込みも一切妥協が無いその仕上がりぶりもまた、上級者だけに限らず、あらゆるプレイヤーが度肝を抜かれること請け合いだ。
ただ、それだけボリュームがあるのに、パスワードコンティニューもバッテリーバックアップによるセーブ機能も実装していないのはさすがに褒められない。驚くべき事に今作には途中経過を保存する機能は無い。故に、完全クリアを目指すならぶっ通しでプレイしなければならないのである。何の罰ゲームだ。この苛烈な仕様の所為で、本編攻略の自由度を始めとする魅力に泥を塗ってしまっているのが非常に勿体ない。当時、既に幾つかのファミコンのゲームでパスワード、セーブと言ったシステムは実現していたというのに、何故に入れなかったのか。折角、こだわり尽した出来栄えになっているのに、こう言う配慮ミスで落としてしまっているのは残念な限りだ。ただ一応、先のワールド間ワープなど、救済措置はあり、疑似的ながらも休み休みでのプレイは可能になっている。セーブ、パスワードよりも利便性は欠けるが、何もないよりかはマシ。そう致命的な欠点になるのを寸での所で止めているのはせめてもの救いだ。
そんな魅力に泥を塗る欠点があるのがもどかしいが、全体的な出来は素晴らしく、もう一つの『スーパーマリオブラザーズ』というに相応しい作りになっている。新しさを求めつつ、これまでの良さを残すこだわりも万全で、人を選ばない楽しさを今作でも厳守。あまりの変貌ぶりに最初は戸惑うかもしれないが、一度、マリオを操作して1コースをクリアすれば、間違いなくこれは『スーパーマリオブラザーズ』と確信するはず。そして、新しいマリオの形、魅力の深化というものを存分に堪能する事になるだろう。そうも今作は究極的な進化を遂げた作りになっているのだ。一点、やり過ぎな所も含めて。

操作性も前二作の時点で完成されていた体系を踏襲。若干、挙動が改められた所もあるが、相変わらずの思うがままにマリオを動かせる。物を持って投げるを始め、新しいアクションも簡単操作で出せる上、選択肢の幅が広がっている所に関しても、これまで以上に色んな事ができるという楽しさ、ワクワク感に満ちている。
グラフィックも格段に進歩。マリオを始め、パッケージのイラストに可能な限り近づけたコミカルなデザインに改められたほか、背景も雰囲気の明るいものに改めるなど、前二作とは異なるテイストの仕上がりになっている。特にキャラクターのドット絵は本当に別物同然で、マリオ以外にもクリボー、ノコノコ、ハンマーブロス、パックンフラワーと言った面々のデザインが新しくなっている。その変わりっぷりには、前二作を知るプレイヤーほど、驚きを覚えること間違いなしだ。
また、今回はワールドごとに専属のボスが登場するようになったのも見逃せない。前二作まではクッパのドット絵を使い回した「影武者」という設定だったが、今回は「コクッパ」と呼ばれる独立したキャラクターになり、それぞれ特徴的な攻撃でマリオに襲い掛かってくる。小柄や大柄は勿論、中には玉に乗った状態で攻めてくるタイプなどと、特徴を明確に表現したデザインも秀逸。勿論、前二作同様にクッパも登場。そのグラフィック、動きも新しいものになっているので必見だ。
更に音楽も新曲中心の構成に改められ、グラフィック同様に新鮮味に富んだ作りに。曲の種類も大幅に増え、地上面だけでも2パターンあったり、前二作までは無かったボス戦用の音楽も追加されている。そして、いずれの楽曲も非常に耳に残る。中でも、地上面の二曲はどれも強烈で、人によっては耳にこびり付いてしまうだろう。

演出周りも楽曲の増加、簡単なイベントデモの追加などによって大幅にパワーアップ。何気に日本語テキストも登場し、ストーリー性が強化されているのも見所だ。また、そのストーリーも今回はピーチ姫からの依頼でクッパに襲われた国を助けるという、少し変わった展開になっている。だが、その終盤にはやはり…これ以上は実際に本編でお確かめ頂きたい。まあ、大体ご想像の通りなのだが。
その他、二人プレイモードも復活。その仕様も1プレイヤー側がミスしたら交代という方式では無く、コースクリアかミスのいずれかを成し遂げたら交代という、妥当性のある作りになった。また、二人プレイでなければ遊べない対戦型ミニゲームも用意されると言った特典も。そのパワーアップぶりには前々作を知る人ならばビックリするかもしれない。
とにかく、ボリュームの大きさとそれをフォローするセーブ機能の未実装があまりにも手痛いが、完成度は非常に高く、それでいて新しさも満点と非常に見所の多い内容になっている。それまでの『スーパーマリオブラザーズ』の基本を踏襲し、数多くの新しい要素を盛り込んでフルモデルチェンジを図った、ファミコン史上屈指の大作とも言える密度を誇る今作。
シリーズ経験者から未経験者を問わず、ファミコンを持つプレイヤーならば要プレイの傑作だ。但し、ボリュームが非常に大きいので、全コース攻略でエンディングを目指す場合は時間の余裕を持たせてから挑もう。なお、Wii、WiiU、3DSで配信されているバーチャルコンソール版にはセーブ機能が実装されている。正直、これから遊ぶならそちらを選ぶのが遥かにお薦め。興味を持った方は現行機版をどうぞ。『スーパーマリオコレクション』という選択肢もあります。
≫トップに戻る≪